エベレスト街道トレッキング(3)

 

2003年10月12~11月09日

おやじ一人でチョラ・パスを越えて

10月12日~21日  ゴーキョ・ピークへ

なにが何でもチョラ・パスを越えるつもりなので、体調には充分に気を使ってきた。ナムチェ・バザールからさきは 高度順化にも気を配らなくてはいけない。
そんな訳で今日は停滞。
煩いイギリス人パーティの朝食をやり過ごして、ゆっくりと食事を摂ってからハイキングへ出発。身軽なスタイルで急な坂道を シャンボチェの丘へ登って行く。振り返るとシェルパの郷ナムチェ・バザールが半円形に広がっていた。やがて、 傾斜が落ちて高山植物が咲いている所を過ぎるとホテルに出る(なんと言うホテルか忘れた)。ここを回り込むと、突然にアマダブラム、 ヌプツェ、エベレストなど等の大展望が開ける。なおも進んで日本人が建てたホテル・エベレスト・ビューのテラスで感動を肴に乾杯。
心ゆくまで眺めてから、植村直己氏が越冬したクムジュン村を経て、ヒラリー卿が寄付をした学校の中を通りロッジへ戻った。
まだまだ時間があったので、西側のゴンパが見える斜面を登ってみた。帰りに、村の中心にあるジャーマン・ベーカリーでチョコレートケーキと 紅茶で休憩。
今日はイギリス人が居なくなったので、ダブルベッドの入った個室に移してくれた。夜は、裏庭にテント泊した日本人パーティがロッジで夕食を摂る ことになったので、仲間に入って遅くまで騒いで寝る。

予定ではキャンズマまでであったが、近すぎるので今日はモン・ラまでに変更。
シャンボチェの丘を東側から巻いて行くと1時間ほどでキャンズマに着いた。やっぱり近すぎるよ。とっても早いチャーにして周りの景色を眺めると、 サナサからタンボチェへの道と分かれてから、えらく急な斜面に道がついている。見えたとおりの急斜面をビスタリ、ビスタリと行く。 やっと登りきって小さな尾根を回り込むと、道は山腹をゆったりとモン・ラまで続いていた。一安心!ネパールの国鳥ダー(ニジキジ)や鹿の群れ等と 遊びながらのんびりと歩いたが、それでも早く着いた。
剣御前のような峠にロッジが4~5軒建っている。午後は飽きるほどアマダブラムやタムセルクを眺めて過ごす。まだまだ時間を持て余して、重い思いをして 持ってきたカレーうどんを作る。やっぱり現地食より美味しいね!

4000mを越えたので若干苦しくなってきたようだ。しかし、快調に歩く。
ドーレにて昼食。ヌードルスープの味が薄いので、ソイソース(しょう油)を頼んだが出てこなかった。今は世界中に置いてあるのだが、ヒマラヤのトレッキング だからしかたがないか?
たいした上り下りがない山稜をいつまでもタムセルクに見守られて歩く。午後早くラパルマのロッジ着。山稜上に小さなロッジが1軒だけ建っており、正面に タムセルクからカンティガへ続くナイフリッジの雪稜が良く見える。昔の岳友が今でも登りたいと言っている山だ。
かわいらしいチベット族の三姉妹が小屋番をしていた。泊り客はあとから着いたアメリカ青年の二人組みと我々だけだった。彼らはアイダホとジョージアからの カーボーイの子孫らしい。気持ちのよい若者達だ。
今回のトレッキングで一番気に入った宿泊地でした。

再び単調なトレッキングが続く。マッチェルモは近くに氷河があり、大きなロッジが建っている。ここには泊らずにパンガまで進む。かって11名の 日本人が雪崩遭難をした所だ。今はドゥードゥ・コシ側の小高い所にロッジは建っている。ヤクのカルカ(石積みの放牧小屋)を隔てた山側に慰霊碑があるが、プレートは 剥がれていた。
今日は大勢のヨーロッパ人と同宿となり小さくなっていたが、自分と同様にガイドと二人だけの日本人に出会う。彼等もゴーキョからカラパタールの周遊をするそうだ。 自分と異なるのは、ドゥードゥ・コシの左岸をポルツェまで戻ってからカラパタールへ向かうことだ。我々も雪が降ったらチョラ・パスを越えない約束なので、同じルートを 辿ることになる。
雪が降らないことを祈ろう!

いよいよ最初の目的地ゴーキョへ入る日だ。しばらく歩くと岩場となり、その基部に沿って慎重に登りきるとンゴズンバ氷河のU字谷に出る。氷河湖のある平坦な 道を進んで、3番目に現れる大きな湖(ドゥードゥ・ポカリ)の湖畔がゴーキョ。
これまでの毎日は、午後は谷から雲が湧き上がって展望が悪くなった。迷ったが午後から運にまかせてゴーキョ・ピーク(5360m)へ登ることにした。岩がごろごろしている道を 高度差で400m登らなくてはならない。さすがに、5000mを越えた所でこの登りは苦しい。かなりゆっくりとしたペースで登り、タルチョのはためく山頂へ到着。 ラッキー! チョー・オユー、ギャチュンカン、プモリ、エベレスト、ローツェなど等ヒマラヤのジャイアンツ峰が展望できた。遠くにマカルーも見える。 たっぷりと写真とビデオを撮ってから、夕焼けまで待って再度エベレストを撮ろうかと考えたが、寒くなったので下山した。
ロッジへもどってビールで乾杯。350mlカンを半分ほど飲んだところで、気分が悪くなってダウン。夜は持参の梅ガユを暖めて食べた。
以後、高所でのビールは止めにしよう。

K・I 記


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