黒部川上の廊下&赤木沢遡行

 

2004年8月7~11日

参加者: 3 名

8月7日(土)晴れ

新宿からの夜行バスで扇沢経由、黒四ダムに到着。
am8時 身支度を整えて歩き始める。軽量化をしたとはいえ荷物が重いので12時の平の渡しに合わせて、ゆっくりと歩くことにする。昨年も同じコースを歩いているので コースタイムは解っており、am11時30分に平の渡船場に到着。昨年よりも乗船客は少ない。対岸を2時間で奥黒部ヒュッテについたが、雨が降り出して20分ほど雨宿りをしてからテントを設営。 他に4張りのテントしかない。
ヒュッテの主人に今年の「上の廊下」の情報を訊ねると、水量は平水時なみとのこと。

8月8日(日)晴れ

7時に出発。昨年は天候不順で水量が多く敗退をしたが、今回は東沢の水量も普通で簡単に黒部川へ入渓できた。
膝くらいの渡渉を繰り返すが、見た目よりも水流は強い。それでも下の黒ビンガのゴルジュはロープ無しで進むことができた。
ゴルジュは更に狭くなり、2時間ほどで口元のタル沢出合に到着。朝、先に出発したパーティが右岸へ渡るためにロープを出していた。7~8mの急流を渡らなくてはならない。 先行パーティのリーダーがジャンプ一番飛び込んで急流の中心にある大岩にしがみつき、更に対岸へ泳ぎ渡った。全員で拍手。先行パーティの残り3人はロープの助けを借りて流されながら対岸へ渡る。 我々も先行パーティのロープを借りて3人で同時に飛び込むが、流れが急で重いザックに押されて何度か水中に顔を沈められて水を飲まされた。半分溺れかけて対岸に渡り、奥黒部ヒュッテの主人が言っていた第1のポイントを抜ける事ができた。 直ぐに左岸へ渡り返し、10mほどの高巻きをして懸垂下降で広い河原へ出る。時計を見ると10時だった。
先行パーティはリーダー以外は中高年のチーム。先ほどの渡渉で先行き不安と時間が足りないとのことで戻るとのこと。これから先は我々パーティのみの遡行となった。
20分ほど何度か渡渉を繰り返して河原を進むが、行き止まりとなり急流を左岸へ渡ることになる。空身になってロープをつけ F がトライするが、急流に流されて対岸へ辿りつけない。まだまだ急流の渡渉に慣れてきていないのだ。S・Fと交代してもらい、 今度は上流より流されながら対岸へ辿りつくことが出来た。荷物をロープで渡した後、全員が空身で渡りきる。これからの要領が解ったような気がする。
黒五跡の広い河原を中のタル沢出合まで、再び渡渉を繰り返して上の黒ビンガに着く。ゴルジュの中の急流は3人で手を繋いで渡り、pm1時に今日のキャンプ予定地である金作谷出合に到着する。まだ時間が早いのと明日のことを考えて、この先のゴルジュを通過しておくことにする。
ゴルジュの中は腰から胸までの渡渉の繰り返しであり、相変わらず流れが強い。10mほどの川幅を左岸から右岸へ渡った時、3人で手を繋いでいたが流れの中央付近でザックの浮力がついて足がつかなくなり、3人とも流されてしまった。FとS・Fは対岸の岩に掴まれないまま、ザックを下にしてラッコ状態で流された。 時々足で川底を探るが届かないまま、しばらく流されて浅瀬に辿りついた。I だけが岩に掴まることが出来て対岸へ這い上がる。 再び渡渉点に戻って、対岸から補助ロープを投げてもらいメインロープを渡して漸く3人が渡り終えた。
ゴルジュを抜け、相変わらず渡渉の繰り返しを30分ほどして、左岸に台地が見えたので今日のキャンプ地とする。pm3時30分を廻っていた。

8月9日(月)晴れ

濡れた衣服を再度身に着けてam7時に出発。1時間ほどは河原歩きだが、再びゴルジュとなる。淵の右岸を胸まで浸かってへつるが、途中より急に深くなって急いで戻る。 左岸へ渡り、岩場のバンドを高巻くが途中で行き止まりとなってハーケンを打ち再び流れに降りる。
胸までのへつりや腰までの渡渉を繰り返して赤牛沢出合を過ぎ、尚も進むとトロ場に出た。 右岸をへつるが途中で足が着かなくなり戻る。空身になりロープをつけて同じ所をチャレンジ。 泳いで滝の落ち口の岩へ辿りつくが、ホールドが丸くて際どいバランスで漸く岩に上がる。全員がほうほうの態で泳いで通過する。
立石奇岩を過ぎるがまだ腰までの渡渉がある。右岸より小さな沢が何本か入ってくるが、現在位置がハッキリしない。pm3時も過ぎており疲労感が出てきた。左岸の岩場を高巻いて懸垂ポイントに出たところで雨が降ってきた。ちょうどオ-バーハングした岩の下にいたので雨宿りとする。 その時対岸に鉄の梯子があることに気づいて、ここがB沢の出合であることを確認。雨があがってから懸垂下降をして、最後の渡渉をすると大東新道へ出た。
黒部川上の廊下遡行成功の握手をして、尚も1時間歩かされて薬師沢小屋へpm5時着。
今日は成功のご褒美として小屋泊り。

8月10日(火)晴れ

am7時に薬師沢小屋を出発。黒部川の本流へ入るが、上の廊下のような緊張感は無く気分的に楽だ。時折腰までの渡渉があるが1時間15分で赤木沢の出合へ着いた。1mほどの堰堤のような滝がかかり、トロ場となった左岸より赤木沢が出合う。
赤木沢はロープを使うことも無く、階段状の明るい沢を行く。途中で4段になった滝を右岸より高巻き(本当は左岸がルートのようだ?)、尚も流れにそってジャブジャブと進む。時間に余裕があればロープを使って滝の直登も楽しいのではないだろうか、、。 最後の大滝は左岸より木登りのような高巻きをして二俣へ。ちょうど出合より2時間だ。我々は太郎平小屋へ行くので、二俣より右沢へ入って30分ほどで遡行終了。
沢靴を履き替えて、ハイ松と熊笹の合間を縫ってお花畑に出る。この急斜面を登り切ると 北の俣岳山頂に出た。遡行終了点から約2時間。後は縦走路を1時間30分で太郎平小屋へ着いた。
今日も贅沢に小屋泊り。

8月11日(水)晴れ

小屋を出るときに、折立~富山のタクシーを予約して下山。途中でタクシーを待たせて温泉に入り昼前には富山駅着。特急はくたかと上越新幹線で夕方帰京しました。
これで二年越しの黒部川遡行は終り。

Y・F 記


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