ヒマラヤ人

 

大ヒマラヤ山脈は、南北200~300km、東西2400kmと言われています。
北側は広大な「チベット高原」であり、その南側は東よりインド北東部「旧アッサム・シッキム」「ブータン」「ネパール」「インド北部」「パキスタン」です。そして、パキスタンの北部でヒマラヤ山脈の西端とヒンズークシ山脈、カラコルム山脈の3つの山脈が接しています。
チベットの分離独立運動による中国政府との対立や以前の南北問題により、チベット高原は外国人の立ち入りが制限されていましたが、最近はトレッキングが出来るようです。しかし、まだまだツアーに組み込まれてしまうとのこと。
それに比べて南側はかなり開放されてトレッキングが出来るようになりました。しかし、根底にはまだ多くの民族運動が存在しています。
大きなところでは、パキスタンのタリバーン・アルカイダ残党問題とインド対パキスタンのカシミール紛争がある。状況は変化しており、かなりの地域まで入ることが出来るとも聞くが、紛争に巻き込まれるのはゴメンダ・・
インド北東部にはアッサム統一開放戦線、ボドランド民族民主戦線など複数の武装勢力が存在し、分離独立を目指している。そして、ネパールではマオイストが政府との休戦協定を破棄して紛争が活発化している。
唯一、ブータンが安定しているが、政府が決めた滞在料金を支払うルールとなっており、一人一泊あたりUSD200の高い滞在費がかかってしまうのだ。
ヨーロッパでは、ネパールのマオイストは外国人に危害を加えないとのPRがあるようで、一昨年の秋にエベレスト街道をトレッキングした時も、ヨーロッパ人が圧倒的に多かったことを思い出します。
ヒマラヤの登山隊は当然として、我々トレッカーもお付き合いが多いのはチベット系の人々です。彼らと話をしていると、我々はヒマラヤ人なので国境線がどのように変化しようと関係ない。人とヤクしか越えられない峠があり、自由に行き来をしていると言う。

紛争については、永い歴史の上での言い分がそれぞれにあるのだろうから迂闊なことは言えない。
しかし、我々トレッカーもヒマラヤ人の仲間入りをさせてもらって、ヒマラヤ山麓を旅したいものであります。

K.I 記


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