2007年 マッキンリー登山報告(3)

 

2007年6月10~7月12日

参加者 : 2 名

6.体 調 管 理

(1)事前のトレーニング
毎年、会の山行が毎月1回(ないしは2回)、季節に応じて登攀、沢、雪稜、縦走を行っている。
個人では毎月1回ないし2回、筑波山(夏は暑いので富士山)に登り、毎週2回のマシントレーニングをおこなっている。
しかし今年は2月の八ヶ岳山行以来、膝の故障や疾病が重なり、思うようなトレーニングができず、出発前まで体調の回復に努めた。
そんなことでマッキンリー山行は「無理しない」を標語に無理に頑張るのは止めることにした。
出発直前に高度順化のため、富士山に登れなかったので、Iさんと低酸素室に4回4時間半入った。

(2)高度順化のために現地での心構えと実行したこと
高所では低酸素のため高山病になりやすい。
低酸素に対応するには、
①深くゆっくりした腹式呼吸でより多くの酸素を取り込む。
息を吐くときは口をすぼめてゆっくり長く吐く。
腹式呼吸の代わりに歌を歌ったり、お経を唱えてもよい。
これを長く続けるとダイナモックスを飲む、酸素吸入をする、のと同じ効果あるそうだ。
②歩くときは酸素消費量をおさえた、ゆっくりで楽に感じる程度の動作とする。
③また高所では乾燥した冷たい空気を吸ったり吐いたりし、呼吸量も増えるので通常より多くの水分が失われる。
それを補うため食事を含めて1日4リットルの水を補給する
④停滞時はじっとしていないで軽い散歩をする。

高山病は年齢・体力に関係なく、3000mから現れはじめ、4000mではほとんどの人は症状が現れるので、C2(2800m)あたりから腹式呼吸を意識して開始した。
C3(2800m)からは腹式呼吸を意識できる間はずーっと続けた。
寝るときも例外ではない。歩く速度もゆっくりペースとした。
水の補給はLPからやりはじめた。食事で2リットル補給できるので、残りは歩いているときに補給する。
1リットルの水筒をリュックにつるし、喉が渇く前に水を飲む。飲むとすぐに雪を補給する。雪は歩いているうちに溶ける。この繰り返しで2リットル補給した。
水の補給がうまくいっているかは尿の量と色で識別できた。
ダイナモックスは身体の循環が良くなるように、全員18日のC3から28日のHCまで毎日半錠飲んだ。
これらの対処により私はほとんど高山病の症状はでず、順調に行動ができた。
唯一症状がでたのはMC4200mでテントの設営を下界と同じスピードでやったので、頭痛がした程度であった。
腹式呼吸を過呼吸ぎみに30分行っていたら、普段の調子にもどった。

体調管理表

7.ゴミと排泄物の処理

(1)ゴミの処理:
山に入って出したゴミはすべて持ち帰らなければならない。
ゴミがどれくらい出るか予想して、レンジャーステーションでゴミ袋の支給をうける。
LP、C3、MCは装備・食料と一緒にゴミもデポし、下山時に持ち帰る。
セスナに荷物として載せ、タルキートナーでTATに受け取ってもらう。

(2)排泄物の処理:
LPには数年前までトイレが備わっていたが、今はもう作る場所がなくなってしまい、トイレは設置してない。
その代わりトイレの場所の指定がある。
テント場から少し離れたブロックに囲まれた場所にフラッグがたっている。
そこにビニール袋を敷いた、共同装備のバケツを持っていき、持って帰ってくる。
ビニール袋が一杯になったらフラッグの立っているクレバスに捨てる。
小キジはテントの近くのクレバスにフラッグが立っているので、そこでする。
男女とも区別がない。この方式はC3まで同じだ。
MCは洋式と和式の2つのトイレが備わっている。
HCではレンジャーステーションで借りた共用のバケツに個人用の小さな支給された袋を敷き、それを持って外でする。
場所が指定されてないのでどこでもいい。
ビニールの中身はすぐに凍る。
ビニールは個人でMCまで運び、MCのトイレに捨てる。
夜のテントの中ではピーボトルを使用した。
毎日利用していると自分の1回の量がほぼ一定の400CCであることがわかった。

S . F 記


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