谷川岳 シンセン沢から東尾根

 

2007年7月28~29日

参加者 : 2 名

7月27日(金)

21時 武蔵浦和駅を出発。0時過ぎに一の倉沢出合の駐車場着。
急いでテントを設営してから、好天を祈願して一杯の後就寝。

7月28日(土)

快晴 4時に起床して食事後、テントを撤収してマチガ沢へ移動。
5時スタート、厳剛新道を20分ほど登ったところからマチガ沢に入る。
沢の中を1時間30分ほど登ると雪渓が出てきた。
やがて、S字を通過して大滝を越えたところから雪渓の状態が悪くなり、左岸の草付をトラバースする。
3時間が経過しており、シンセン沢の入り口が出てきても良いころだが、まだ草付のトラバースをしていた。
沢が有ったので、シンセン沢と思って詰める。1時間登ってチムニーが見えてきたのでロープを出し、クライミングシューズに履き替える。
10mロープを伸ばしたが、相変わらず草付が続く。途中にランニングビレー用のピンが1本も無く、岩角にシュリンゲを掛けての登攀が2時間。
漸く1本のピンが出てきたので、右俣に入ってしまったのかと思いつつ尚も草付とルンゼの登攀が続く。
右俣にしては、下降用のピンが無いと思いつつ登った。
12時過ぎに東尾根の稜線が見えた。
この頃よりガスが出てきた。
ここまでピンが2本しか見つからないまま、第2岩峰が下に見えてきた。
14時 東尾根の稜線に出る。
ガスはます々々濃くなってきたが、上部に第1岩峰が見える。
右手に一の倉沢、左手にマチガ沢が見え隠れしていたが、急に雨が降ってきて視界が10mくらいになった。
ルートがよく判らないので、念の為ロープを付けて確保をしながら登った。
第1岩峰の基部に到達。
視界が無いため時間がかかり、既に16時をまわっている。
不安は無いが、雨はあいかわらず降り続いている。
岩峰の基部を左にルートをとるが、傾斜がきつく確実なビレーポイントも無いので、ルートではないと判断した。
岩峰の正面を直登しようと考え、ルートを探すがビレーピンが1本も見つからないので諦めて、最後に右手の一の倉沢側の草付を探す。傾斜は強いが基部を回り込むとピンが出てきた。
ここがルートなのは確かだ。
雨降りの草付で滑ったら二人とも一の倉沢にもってゆかれると緊張の登攀が続く。
基部を回り込んでから草付の直登も、草を束ねてホールドにしており、ます々々緊張の連続でいつのまにか17時を過ぎていた。
そろ々々ビバークを考えながらの登攀となる。
第1岩峰を越えて草付を進むと再び岩場が出てきた。
既に13時間行動しており、18時になっていた。
左手にガスの切れ目から東南稜が見えたので、国境稜線が近いことはわかっていたが視界がきかないのでルートがよく判らない。
左側は急な草付、正面岸壁は逆層で悪く、右側は一の倉沢へ急激に落ちている。
18時30分 岩場の基部にハーケンを1本打ってビレーをとりツエルトをかぶる。
飲料水がほとんど無く、飲まず食わずのビバークとなった。

7月29日(日)

一晩中、雨は降ったり止んだりであったが、4時30分ころ明るくなって雨は上がった。
ガスの中登ってきたルートを下ってみたが、ルートは見つからない。
1時間くらいルート探しをしていたら、上部から人の声が聞こえてきた。大声で確認をとると頂上はすぐ上との事・・。
ビバークをした地点は頂上直下30mくらいの岩場であることが判明して二人とも安堵する。
現在位置が判ったので、ビレーピンを1本打ってから一の倉沢側を回り込み、草付を直登して7時にオキの耳頂上に抜けた。

肩の小屋に立ち寄り馬場さんに話をしたら、最近は東尾根を登る人がめっきり少ないので、天候が悪いとルートを探すのに苦戦するとの事。
今回の話を聞くと、右と左の中間沢を登攀したのではないかとの話です。
肩の小屋で食事をとり、3時間半かけてマチガ沢出合いに帰着。
今回の登攀を終わりました。

  Y . F  記


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