知床トレッキング 羅臼岳・斜里岳

 

2008年6月27~30日

参加者 : 5 名

6月27日 晴れ 女満別空港から斜里岳・清岳荘へ移動

女満別空港到着13時55分。
北海道の夏の青空が出迎えてくれた。空が広い。優雅に裾野を引いた斜里岳を車窓の右手前方に眺めながらの移動である。途中広大な畑の脇に車を停めて斜里岳の写真を撮る。
出発から2時間ほどで斜里町に到着。スーパーで食料、ガスボンベ、嗜好品などを買い込み本日の宿、清岳荘に向かう。
斜里岳登山口バス停の橋を渡ると清岳荘まで8kmの未舗装の林道に入る。途中キタキツネに遭遇する。こちらを一瞥した後、キタキツネはのんびり林道を歩いていった。
清岳荘17時到着。
鉄筋2階建の建物の2階に20畳ほどの部屋が2つありそこが宿泊場所となる。 玄関では小屋番さんのお供のラブラドールレトリバーの大歓迎を受ける。 当日の宿泊者は我々5名と単独行の1人だけであった。 炊事には建物1階の台所か2階のテラスを使わせてもらえるが天気が良いので2階テラスで夕食の準備をする。 絶景のテラスでとる夕食はすばらしく、眼下に原生林が広がり、それに続く斜里の街とオホーツクの海の上にはうっすらとガスがかかっている。
北の地の夏の日は長く7時を過ぎてもまだ薄明かりが残っている。
明日の好天を期待して8時に就寝。

6月28日 晴れ 斜里岳 (標高1547m) 登山

4時起床。6時出発。
清岳荘裏手の登山口から林間の道を10分ほど歩いた後林道に降り、砂利道を15分ほど歩くと沢に下りる道に出る。
出発前に膝を痛めて山に登ることを自粛中のF氏はここで駐車場に引き返すことになった。
ここから山頂直下の馬の背までは沢沿いの道をほぼ直登するルートである。沢沿いの道に入って30分ほどでスノーブリッジに出会う。緊張して渡るが、本日の雪上歩行はここ1箇所のみであった。地元のグループが何組も楽しそうに登ってくる。
7時頃下二股に到着。 本日下山ルートに使う尾根コースとの分岐がある。
小さな沢の渡渉を何度も繰り返し、見晴らしの滝、七重の滝などきれいな滝を見ながら高度をかせいで行く。沢ぞいの道の登りは晴れた日には実に快適だが、雨の日や下りに同じ道を使う場合は十分な注意と時間が必要だろう。
上二股を通り過ぎるころには展望が開け、沢は涸れ沢になる。ガレ場を上り詰めて馬の背に8時50分到着。
ここからは高山植物の咲きほこる尾根道で山頂を目指す。山頂到着9時25分。
雲ひとつない青空にそよ風が心地よい。摩周湖、屈斜路湖、オホーツク海を見渡せる360度の展望を楽しむ。羅臼岳もうっすらとピークが見えている。あまりの心地よさについ長居してしまったが10時下山開始。
帰路は花の写真を撮りながらのんびり下っていく。上二股到着10時15分、ここから左手の尾根コースの道をたどる。尾根コースは途中から展望が開け、たくさんの花が楽しめた。
熊見峠11時35分通過。峠から下二股への下りが急で膝にこたえる。下二股到着12時30分。清岳荘到着13時30分。

清岳荘前の駐車場14時出発。昨日と同じ斜里町のスーパーに立ち寄り食料などを買出し後、木下小屋に向かう。
木下小屋16時頃到着。
素泊り、温泉・足湯、クライミングボード付き。
クライミングボードは小屋のご主人が自分の運動用にと手作りしたもの。クライミング好きのF夫妻が早速ボードに取り付いていたが木下小屋ご主人のいちおしは完成したての足湯である。
炊事は部屋の中でやって良いということだったので早速夕食の準備を終わらせワイン片手に足湯につかる。足湯で札幌から車で8時間かけて来たと言う2人から北海道の山の情報を聞く。

6月29日 曇り 羅臼岳 (標高1661m) 登山

3時30分起床。日の出が3時40分なので外はすでに薄明るい。
夜半に激しい雨音を聞いていたのでもうひとつ気持ちが盛り上がらないが5時15分出発。
木下小屋の裏手の登山道に取り付く。650岩峰付近に「ヒグマ出没多発区間」なる立て看板があった。ヒグマはこの付近の蟻の巣が目当てらしい。
弥三吉水6時50分頃通過。出発後2時間、極楽平の平坦な道が終わり、登りにさしかかるあたりで膝を痛めているF氏は木下小屋へ引き返す。
8時大沢の雪渓に取り付く。雪は予測していたより少ない。大沢の雪渓が終わり岩場に出ると濃いピンク色のエゾコザクラが満開で迎えてくれた。地元の方に聞いたら開花時期は例年より早いそうである。花の写真は帰りの楽しみに取っておく。このあたりでテント泊の荷物を担いだパーティー2、3組とすれ違う。
羅臼平到着8時40分。晴れていれば下界と山頂の景色と広いお花畑の眺望が楽しめるところのようだが、銀色のフードコンテナを見つけてここはヒグマにとっても居心地の良い場所なのだと改めて気を引き締める。
お花畑とハイ松の緩やかな登りを過ぎ岩清水を経て、大小の火山礫が積み重なったピークを登り詰めて羅臼岳山頂に10時到着。
山頂は狭く、霧のため見晴らしもきかないので早々に下へ降りる。登りの時にチェックしておいた花を見つけて写真を撮り時ながらのんびり下山する。
羅臼平11時通過。下山途中木下小屋の足湯で会った札幌のグループと出会い、曇天で視界の利かないことを残念がってくれた。晴れれば国後島の茶々岳の噴煙も見えるという。
650岩峰13時20分通過。「ヒグマ出没多発区間」の看板付近で中国語を話す若い女性3人組とすれ違う。ドライブのついでにちょっと上がって来たといういでたちで、看板の日本語が読めないためか実にのんきに散歩を楽しんでいる様子であった。14時、木下小屋到着。

木下小屋前を14時30分出発。
途中コンビニに寄ったあとウトロの民宿に15時に到着。夕食前に知床自然村の温泉「むらの湯」に出かけ汗を流す。
宿泊した民宿のいちおしのご馳走は海に落ちる夕日らしく、知床の海の幸満載の夕食の最中も夕日見物を進められた。たしかに素晴らしい夕日が刻々と海に近づき沈んでいく様子が食堂脇のウッドデッキから眺められた。日没は19時10分。

6月30日 曇りのち晴れ 知床半島観光

道路沿いでのんびり草を食んでいるエゾシカの群れを見ながらのドライブ、知床五湖の散策、海から知床半島を眺める1時間のクルージング、オシンコシンの滝、小清水原生花園などすっかり観光を楽しんだ後、17時30分女満別発羽田行きの飛行機にて帰路につく。

知床の夏は豊かな緑と光があふれていた。今回幸いにも遭遇しなかったヒグマにもこっそりと会ってみたいような、季節を変えてまた行ってみたいと思わせる土地であった。

C . K 記


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