霊峰 鳥海山

 

2013年7月20~21日

参加者 : 10 名

今年の梅雨は東北の日本海側に大雨をもたらして、7月半ばになっても山形地方で暴れまくって山行計画実施直前まで雨の連続であった。
出発前日も山形県の日本海側で土砂崩れの被害が起きているとマスコミで報道され、実施が懸念された。
出発日の夕方、酒田市役所・鳥海山荘の2箇所に電話を入れ道路状況を確認したところ、湯の台登山口までの道路は通行可能と確認取れ実施に踏み切る。
鳥海山は山へ行く人に聞けば誰でも登りたいと答える程、魅力がある山である。
標高は2236mと関東周辺では秩父の山位であるが、日本海から遮る山並みが無く直接季節風が当たるので雪が深く富士山に相当する。
裾野を左右に広げる美しい山の形状は古い時代から船舶の灯台代わりになり、万年雪は春の雪形を見て農作業の目安に使われていた。
そして、縄文時代から神の宿る山として崇拝され修験道の山として拝められていた。
東京から行くには高速道路を片道で500kmと日頃の山行の往復距離に相当する。
ツアー登山も頻繁に組まれているが2泊3日コースである。
深夜の高速道路を6時間運転し、高速を出てから1時間掛けて登山口湯の台へ向かう。
其の距離を安全に行くには計画段階で1台の車に3人の運転手交代を配慮した。
途中で仮眠をとると日帰りが無理になり山中の小屋泊まりとなり、下山後東京に帰るのが夜遅くなり仕事に支障が出る事を考えると、1時間交代で朝5時まで高速道路「酒田みなとIC」に着かせる計画とした。
駐車場への下山は午後4時までに戻れば途中温泉に入り、夕方酒田市内で日本海の幸が食べられるとの願いを持って行動する事にした。

7月20日(土)晴れ
前夜9時45分に武蔵浦和駅に集合。
10人全員遅れること無く集合する。
Ⅰ号に4人(男性運転手3人とナビとしてkoさん。F号に6人(男性1人 女性2人運転)の体制で深夜の高速を割り振る。
途中の休憩時間はドライバー交代のみとして、距離100㌔(1時間強の目安で)で必ず交代するように出発前の打ち合わせで確認する。
無理は絶対に禁物とし、運転する人は助手席には座らないことを徹底する。
浦和ICに入り東北道から山形道へ、そして日本海東北道の酒田みなとインターまで500kmのアプローチが始まった。
1時間交代というのは以外に疲れない。
山形自動車道の寒河江SAでガソリン補給を考えていたが、深夜で営業していない。
F車は酒田市内まで持つか微妙な燃料残量である。
今まで500kmを通しで走ったことが無いのである。
日本海東北道に午前4時過ぎに入り、残り80kmの距離である。
高速道路から快晴の鳥海山が美しい姿を見せている。
どうにか酒田市内までは持つことが判り、午前5時過ぎに酒田みなとICを抜け、I号のカーナビで酒田市内の国道へ誘導してもらう。
秋田―新潟の国道に出ればセルフスタンドあると考えたからである。
予想通りスタンドが見つかり燃料補給を終え、I号のナビで鳥海高原家族村に誘導してもう。
途中、鳥海山荘を確認し、駐車場のある湯の台口に20分掛けて林道を登っていく。
午前6時に殆ど一睡もしないで登山口の湯の台口駐車場に到着。
天気は晴れ、遠く月山がよく見える。
朝食を取り、午前6時30分出発。
寝不足ではあるが天気が良いので気分は上々。
20分で滝の小屋を通過。
雪渓の溶けた水で沢沿いの登山道は歩きづらいが直ぐ小さな雪渓に入る。
少し登ると登山道に戻り、眼下の景色がメルヘンチックになってくる。
小一時間歩で河原宿小屋に到着。
前方上部に大雪渓が見える。
登山者が小さく見えるので大きさが読み取れる。
本格的夏場には大雪渓、小雪渓と分かれているが今はつながっている。
雪渓に上がる所で軽アイゼンを装着する。
初めて着ける人もいるので、冬アイゼンと夏アイゼンの違いを説明する。
雪渓に入り小一時間雪渓歩きが続く。
勾配が多少出て来ても皆が楽しんで登れている。
駐車場から2時間30分で大きな雪渓を抜け夏道に戻る。
稜線が青空の中に見える。
40分ほどで伏拝岳2130mに到着。
ここからは外輪山巡りとなり「天空の花園」の世界に入る。
高山植物がとにかく多い。
飽きることが無い。
七高山2229mに40分かけて登る。
午前10時40分に鳥海山の旧頂上に到着。
記念写真を撮り直ぐに新山の山頂に向かう。
一度、神社のある山頂小屋に降りて荷物をデポしてから、新山の岩場を20分掛けて楽しみながら登る。
午前11時30分に鳥海山新山2236mに到着する。
狭い岩山の山頂で記念写真を撮ったら直ぐに下山。
足元に注意を促し山頂小屋に到着。
午前12時過ぎ荷物を回収して稜線に登り返し大雪渓に向かう。
午後3時30分駐車場到着を目標に雪渓を下る。
午後になりガスが出て来ては消えることの繰り返しの中、アイゼンを付けての歩行にも慣れたのか、全員快調に下っている。
雪渓を抜け夏道に戻り予定通り午後3時30分に駐車場に到着。
遅れていたKoさんの到着を待ち、荷物を整理し温泉のある鳥海山荘に向かう。
20分ぐらいの距離であった。
鳥海山ツアー客が泊まる宿で綺麗な山荘というよりホテルである。
汗を流し着替えて午後5時前に次の目的地である酒田漁港の「さかた海鮮市場」に50分かけて山を降りる。
寝不足に風呂で疲れが出て、車の中はゆりかご状態。
運転者だけが眠さに耐えて海の幸を求めてカーナビに誘導される。
カーナビで迷いも無く「海鮮市場」に午後5時50分到着。
店の営業が午後7時までなので少しゆっくりとビールと日本海の幸を堪能できることになった。
今日の宿泊地は「海鮮市場」の真横にある「海洋センター」の駐車場。
トイレもあり漁船も留まっており潮風の香りを感じながら寝られる場所をインターネットで見つけておいた。
食事の前に車を移動しておき、「海鮮市場の食堂」に入る。
夕方6時という事で観光客もまばらで空いていた。
すぐに個々で注文し、多くが地元産の海鮮丼とビールのオーダーとなる。
前評判どおり味は上出来である。
テントの食事とは一味違う地元の味に満足し1時間が経過。
駐車場に戻り、薄暗くなった港にイカ釣り漁船が一隻準備で忙しそうだ。
10人分のテント2張をすばやく立て、雨は降らない予想なのでフライシートを付けずに女性陣6人天、男性陣4人天に分かれる。
シュラフは要らないぐらいに暖かい。
消灯時間9時迄、全員が6人天に集まり、K氏の南極越冬仲間から山頂にて贈られた日本酒「鳥海山」と「ぶどうのジュース」で親睦を図る。
長い満足した一日を終え、各々夢の世界に入る

7月21日(日)晴れ
テント泊のいつもだと夜中の12時頃に一度目が覚めるが、今回は疲れと温泉後ということで朝の4時頃まで目が覚めなかった。
午前4時半過ぎには明るくなり皆がテントの外に出てきたので、話し合いの結果朝食は途中のサービスエリアで食べることにし、午前5時の出発とする。
コーヒーを沸かし、朝の洗面を終えテントを撤収し、ドライバー交代のサービスエリアの打ち合わせを行い、酒田漁港を後にする。
深夜の運転と違い神経は使わないが東京まで事故の無いように100㌔を区切りとして3人体制で運転をする。
途中、東北道に入ってから午前7時過ぎに朝食を摂り、一路浦和ICを目指す。
午前11時30分過ぎに終着地の浦和駅に到着。
距離往復1100kmの鳥海山山行を終える。

Y . F 記


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