閑話本題

最近出会った二つの文章

 

いよいよ2014年も残り少なくなりました。
今年の春、エベレストのアイスホール地帯にて大きな雪崩が発生して、多数のシェルパが犠牲になりました。そしてネパール側からの登山はできませんでした。
秋は御嶽山の噴火で多数のハイカーが犠牲になりました。我々も日頃火山に登っています。 非常事態にどう対処するのかを頭の隅に置いておく必要が有ります。
そして、台風19号が日本列島を縦断していた同じ時期、アジア広域天気図を見ていたら、インドの上空に大きな雲の渦がありました。これがネパールのアンナプルナ地区に雪嵐と雪崩を起こして、多数のトレッカーとガイドが犠牲になりました。
自然の怒りは何時爆発するか解りません。
如何なる状況からも脱出する気力・体力・知識を蓄えておきたいものです。

さて 本題に入ります。
最近、類似した二つの文章に出会いました。

一つは、武田鉄也さんのトークに出てきた文章です。
『人生は山登りに似ている。登った限り降りなきゃいけない。登りっぱなしのことを遭難という。』
スイスの心理学者 カール・グスタフ・ユング の文章とのこと。
武田鉄也さんは以前、うつ病になっていたそうだ。
この文章に出会って救われたという。

そして、二つ目の文章です。
『登り始めたが最後、登り続けるほかにどうしようもない。 で、登りに登って、登り切ってみると、今度は、下らなければならない。 というよりも、下るほかに選択肢が無いのだ。 登っただけで降りない行き方がないわけではないが、それは一般的に「遭難」と呼ばれるケースで、その場合の体験は、登山そのものよりもさらに過酷なものになる。』
読売新聞で目に留まった小田嶋隆氏の文章です。

二つの文章とも、登山とは下山してはじめて成立すると言っている。
日頃山へ登っている我々は、常に下山ルートを知っており、自身で下れる気力・体力を維持していることです。
稜朋会の方針も、『如何なる状況下でも自力で下山できることを目指しています』と掲げています。
各人が山行毎に目的の山を精査してください。
取り残されても一人で下れる実力をつけてください。

年末年始に風邪をひかないように・・・
来年も安全登山で、楽しい山行をしましょう

良いお年をお迎えください



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