2015年10月24日~25日
晩秋の山形朝日岳

平成27年10月24~25日
参加者 9人

晩秋の山形朝日岳に何故か魅かれる。多くの岳人は飯豊連峰・朝日連峰にアルプスとは違う魅力を感じる。標高は2000m前後とアルプスの険しさは感じられないが山の奥深さを歩いてみると理解できる。朝日岳は山頂まで6時間かかり山頂までの道中が魅力的であった。

今回は昨年の6月以来の2度目であるが、昨年は古寺山手前から雪の世界で視界が悪く小朝日岳で道を間違い2時間以上登りに時間をロスしてしまった経緯があり今回の倍時間をかけて夕方5時ごろに避難小屋に到着した思い出ある山行となってしまった。翌日は朝強風の中山頂を踏み、帰りは途中、雪面で軽アイゼンが効かずスリップするなど苦戦をした思いが走馬灯のように思い出される。

今年は土曜日天候に恵まれ時折晴れ間が覗き東北の山並みと古寺山までの紅葉に堪能しながら南風で暖かかった。避難小屋には午前中に到着し昼一番で山頂を踏む。夕方からは寒気を伴う寒冷前線の通過で雨が降り夜中には台風並みの風で目が覚める程であった。日曜日早朝には雨が上がり町の明かりが見えるほど視界があるが風は夜中ほどでは無いが時折猛烈に吹く。しかし風に息がありその合間に行けば今日風帯が抜けられると思い夜明け前に出発した。

天候は北海道で街に雪が積もる程の寒気が下りて来て、東北の山々も洗礼を受け霰が時折強く継続して降り続いた。この時は晩秋から初冬の季節の動きである。よく起きる気象遭難のパターンである。今回の霰を受けていた時、玉すだれの様に滝に見えるあられが気象的に見られた。長く山へ行っているがこんな現象は初めての経験で感激をするほど美しかった。北海道でサンピラー(太陽柱)を見るのと同じ感激である。山頂から4時間で駐車場に到着し近くの温泉に入り、昼食に地元S会員の提案で山形の新そばを賞味して東北の山旅のまとめにした。

10/23(金)晴れ
夜10時武蔵浦和で2台分乗し一路東北道月山インターを目指す。月山インター手前のPAエリアに深夜3時半過ぎに到着し仮眠をする。

10/24(土)曇り時々晴れ夕方から雨
朝4時30分に起き、一般道を古寺鉱泉まで40分で掛けて走る。昨年走っているので不安も無く順調に到着。車は1台のみ止まっていた。食料と共同装備を分けてヘッドランプを点けて午前5時20分に出発する。紅葉の中2時間で予定通り古寺山に到着。小朝日岳が正面に綺麗に見える。昨年道を間違えた場所を検証するために小朝日岳に1時間で到着。地図とコンパスで再確認し間違った方向を確認した。雪の無いこの季節には道標があり間 違えることは無い。ここからは稜線伝いで気持ちが良い。

時折ガスの合い間から大朝日岳山頂が見え、避難小屋も見え隠れする。1時間弱で銀玉水到着。ここで炊事用の水を全員で補給し、40分で午前11時40分に無人の避難小屋に到着。2階の端を寝る場所として共同装備を整理しお茶を沸かし1時間後に空身で山頂に10分で到着する。天気はガスの流れが早いが晴れたりしてその合い間に遠くの山並みが見える。記念写真を撮り避難小屋に戻る。コッヘルに水を移し補充の為に小屋から15分ぐらい掛けて金玉水に向かう。 水が涸れていないか不安であったが、縦走していた2人の人が遠くで動かないなので水が出ていると確信して金玉水に向かう。水はパイプで地中からパイプで銀玉水より出ていた。 補給後小屋に戻り午後2時過ぎであったが時間がありすぎて女性陣が芋煮の準備を始めてくれた。

この頃から寒冷前線が通過し始め小屋の周りはガスってしまった。金玉水で先行していた縦走の夫婦が戻ってきて縦走を中止して小屋に泊まることにしたとの話し。 早めの宴会ということでビールを残しアルコールと嗜好品で宴が始まり、寝たい人は昼寝とした。延々とチビチビと飲んで夕方から夕食とした。芋煮には大量の牛肉が加えられ大鍋2個で9人分の量が作られた。副食も含めて豪華な夕食で皆満足。大部屋の避難小屋で 我々含めて11人という事で空木岳の避難小屋との混み具合が比較される。宴も終わる頃はまだ夕方6時前で寝るには早い。外は雨風が前線通過中で建物に当たる大きな音を立てている。酔いと寝不足で自然に眠りに入る。 深夜、暴風がピークを迎え朝、出発できるか不安を感じウトウトしている。

10/25(日)曇り時々霰
午前3時30分に起き朝食の準備。朝食のメニューも豪華でボッカで荷揚げした食材は完食。午前5時に外の様子を見ると雨は既に止み、下界の街明かりが綺麗に見えている。山頂方面のみガスが勢いよく流れており風にも息があるので風の弱いときに行動すれば15分程度で強風域を抜けると判断し午前5時15分に避難小屋を出発する。時折飛ばされそうになるが岩稜帯では無いので耐風姿勢で通過する。直ぐに明るくなり小朝日岳から下は見通しが良く歩き出して1時間で小朝日岳のトラバースルートに入る。この辺りでは風の心配が全く無くなり、ノーストップで古寺山が来る。

天候は霰が降ったり止んだりの繰り返しの中、時折、陽が射し込んだりして目まぐるしい天候状況になる。霰が吹雪のように猛烈になると遠く晴れてる先では霰がナイヤガラの滝のように見え、初めて見る気象状況に感激する。避難小屋から4時間で午前9時過ぎに古寺鉱泉の駐車場に到着。荷物を整理し20分で温泉に到着。着替えをして地元の蕎麦屋を聞き山形の新蕎麦を賞味する。 午後12時30分に月山インターに入り一路東京に向かう。途中事故渋滞にはまりながらも中央道のような長時間の混みは無く夕方6時半過ぎには蓮田サービスエリアで解散し2台の車は別れ晩秋の東北朝日連峰の山行を終える
記録 Y・F



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