谷川岳

 2015年2月28日~3月1日

参加者 : 11名

2月末、谷川岳天神平の雪上訓練に参加してきた。
友人に、雪洞を掘りその中で一晩過ごす事を話すと「自衛隊でもあるまいし、山キチにはついていけない」と言われてしまう。
山に興味が無ければ、物好きに思うだろうなぁ…。
でも、この体験が今後何かアクシデントにあった時に「乗り越える」自信とヒントになればと思う、昨年に続き雪上訓練に参加する。

2月28日(土) 天気:晴れ
谷川岳天神平ロープウェイ下車、身支度を整え出発前の集合写真を撮りゲレンデ脇を登る。 天気快晴で気分も爽快、大きな重いザックを背負いながらも身体が軽い。明日は天気下り坂の予報、今日のうちにきれいに見渡せる谷川の山々、稜線の写真を撮る。
好天気の雪山はいつも以上に魅力的、気持ちが高ぶる。
尾根まで登り雪洞場所を探す。去年の雪洞練習の反省をふまえ、慎重に場所を選ぶ。積雪量、雪の具合、木の根等を見て決めるようだ。
リーダーの指示で場所を決定、3グループに分かれて掘り始める。天井部分になる場所に入り込まないよう、用意してきた赤布の付いた竹で囲う。
スノーソーで雪面を切りスコップで崩し掘り、レジャーシートに乗せて穴から運び出す。グループで競争で作業するもだんだん雪が堅くなり、スコップが思うようにささらない。
こうなると力の強い男性が俄然活躍、さすがです、ありがとう。
ここでリーダーから弱層の危険性、弱層の見方のレクチャーを受ける。
雪が軟らかいと夜中に天井が落ちてしまうので、堅く締まった雪層は良好とのこと。
作業開始から三時間、三つの穴をつなげて一室にし、真ん中を雪ブロックで塞ぎ左右の出入り口にはツエルトを張って完成。
入り口には崩れた時に這い出るため用のスコップを準備、床面にシートを敷き詰め中に入る。
大きく掘ったつもりでも11人が入ると満員御礼状態、皆で少しずつ譲り合いながら居場所を確保、明るいうちに中に入りホッとする。
壁数箇所にロウソクを置く。明かりもあるが、酸欠状態をチェックするためだ。
カップに入ったお洒落なキャンドルよりも、仏壇用のロウソクの方が蝋が垂れないので芯が埋もれずに優秀とのこと、何度も経験しているリーダーから教えてもらう。

雪洞の壁を削り雪でお湯を沸かし、いつものミルクティーで和む。
一息ついたら夕食の準備、今回のメニューはすき焼きにマカロニサラダ、念願の食当をすることになった厨房男子の渾身メニューだ。
なんと生卵、お豆腐、シラタキもある。牛脂で葱と白菜を焼き肉を入れる、美味しそうな匂い、雪山ですき焼きとは贅沢すぎる。
11人分のお肉、野菜の下拵えを家で準備してきてくれた厨房男子、大変だったと思う、ありがとうございます。
雪は音や匂いを吸収するという、風の音も聞こえない。静かな雪洞内、シェラフに潜り込み1.2・・・アッという間に爆睡。

3月1日(日) 天気:雪
目覚めると外は雪、天気予報どおりとなってしまった、それも湿った雪。
リーダー判断で登頂せずにゲレンデ脇斜面を利用して滑落救出の練習をすることになった。
道具を片付け、身支度を調え一晩お世話になった雪洞を後にする。雪の降りは多くないが視界がきかないため赤布を捜しながら進む。
せっかく来たのだから登頂したかったが数十メートル進むのにも難渋している始末、歩きながら滑落救出練習に変更して正解だったと納得する。
斜面で救出のビレイロープを出す役、落ちる役を順番に体験する。
肩がらみ、腰がらみ、スタンディングアックスビレイにおけるロープの扱い方のレクチャーを受ける。
生徒達はロープ練習の度に何度も同じことを初めてのように聞くので、基本型にもかかわらず一人一人に時間がかかる。
雪降る寒い中、辛抱強く指導下さるリーダー、先輩に感謝です。
登頂は出来なかったが、ビレイの仕方、ピッケルを使って斜面を登るコツを体験し有意義な時間となった。

今回は好天気に恵まれたので丁寧に雪洞を準備出来たが、実際に雪洞を掘って避難する時は時間が無く精神的にも追い詰められているだろう。
その時はスコップもレジャーシートもビニール手袋も無い、練習とは状況が違う。それでも雪洞の掘り方を体験したこと、雪穴で一晩過ごしたことは自信となり乗り切るためのヒントとなるだろう。
貴重な体験を指導下さったリーダー、先輩ありがとうございました。

T・N 記



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