参加者 : 13名

雷鳥沢BCでの山行はこの数年間で3回目であり、今回は一般ルートとバリエーション
ルートの2グループの編成で計画したが、参加メンバーの関係でバリエーションルートは
見送りとした。
バリエーションルートは竜王岳東尾根を考えていたが、このルートの登攀経験者はおら
ずルート情報も乏しく又メンバー編成の検討と悩みが多く事前調査の重要性をあらため
て考えさせられた。
本年は積雪量少なく、雪解けも早く立山稜線上の雪は例年よりかなり少ない状況であった。
5月2日
GW初日前夜よりニュースでは夜から渋滞予想であったが、反して順調に立山まで到着できた。 駅前の駐車場は既に満車のはずで、手前の1号駐車場はわずかながら空きがあり駐車ができた。
早々に支度してチケットを購入し、6:50のケーブルカー乗車で1時間待ちとなる。
北陸新幹線が開通した初年度のGWにつき、大混雑の心配があったが早朝のおかげか
例年並みと言ったところである。
登山届では立山室堂エリアでの新たなルールが出来たが室堂での提出は問題なく受理され、雷鳥沢BC 向けて出発。 初日ではあるが天気良好でもあり奥大日岳を目標としたいが、気持ちが焦らない様に ペースに気を付けて進む。
テント3張りを手際良く設営して、BCを10:40に出発。
途中のシュルンドで、狭いからと気にせず進もうとしたところCLから注意を受ける。
新室堂乗越までくると剱岳が望め、同じGW時期に行った早月尾根から剱行程を思い出す。 室堂乗越から先の奥大日岳にかけて雪庇が大きく張りだすところであるが、今年は張りだしが 小さく雪壁もなく歩き安い状態であった。
夜行での寝不足の影響で足取りは決して軽くないはずであり、計画では2511m地点での時間切れ 引き返しも考えていたが予定よりはやく、13時過ぎに奥大日岳頂上着。
下りでは2611mからの急斜面で新人2名は念のためにコンテで安全地帯まで下ろし、BCへは 16時前には帰還できた。
13名の大所帯では一つのテントでは入り切らず幸い風がなく暖かいので、外で調理を兼ねて この時期ならではの雪上宴会となった。

5月3日  本日も天候は良好で5時出発。
一ノ越に向けては夏道とほぼ同じルート(一部雪上車道)を辿り、途中アイゼン歩行の練習も兼ねる。 一の越は風の通り道で小屋影で休憩をとるが、風を遮る事がいかに体温を温存できるか実感できた。 ここから雄山までは積雪もなく、アイゼンを外し急登に臨む。一時間程頑張って8時過ぎに雄山着。 頂上直前にて今日2回目の雷鳥遭遇。頂上では景色を堪能しながら大休止。
雄山からの直下(祠の下部回り込み箇所)にて1か所のみ凍結箇所があり、新人がいることより フィックスロープ張る。経験者はプルージック・新人はクライムダウンで通過したが、お大世帯と 前後通過者より時間を費やす。
大汝山~富士ノ折立(下り直ぐでアイゼン外す)~真砂岳の間は稜線を快適に歩く。
別山への本日最後の登り返しはきつく感じたが、別山からの剱岳眺望でいっきに疲れがとぶ。 別山乗越からの下りは夏ルートは異なり、室堂乗越へ向けての稜線下をトラバース気味で高度を下げ るが、この箇所では雪は腐っていても急斜面につき、滑落したら止まらないのでストックをピッケル に変えて滑落に備える。
計画通り14時半にはBCに帰還でき、夕食前にしばらく各々寛ぐ。
昨日より曇っていたが本日も外で調理を兼ねて宴会。日が傾いてからは13人全員で一つのテントに 入りしばし談笑。7人テンでも荷物がなければ入れるものである。
本日の宴会は皆疲れてが出たのか、お酒もあまり進まずお持ち帰りとなってしまった。

5月4日
午前中は天候は崩れないと思われたが、明け方より時折雨が降り出す。
テント撤収時は幸いにも一旦止んで助かるが、行動中に小雨となり雨具出す前に室堂まで足早に到着。
天候悪化より本日帰宅者も多く、7時半過ぎに始発前の臨時バスが用意された。
立ち寄り湯では10時OPEN前に人待ちができ、半分は日焼けした登山者であった。
昼食では海の幸を食べたかったが、SAが混雑しており断念する。
帰路は連休のなかびにつき混雑は少ないと考えていたが、連休中一番の大渋滞35Kmとなり 運転手の方ご苦労様でした。

記:E・N

<C・Iさんの感想>
登山中は辛く苦しかったけれど、天候に恵まれ、楽しい山行でした。
お見送りに来てくださったKさん、差し入れしてくださって、ありがとうございました。
初めてのテント泊、とても緊張しました。先輩の方々に大変にお世話になりました。
ありがとうございました。

<K・Tさんの感想>
一昨年の夏に初めて訪れ大感激した立山に、まだ残雪の残るこの時期に再び訪れることが出来ました。
そして色とりどりのテントが印象的だった雷鳥平のテント場に足を踏み入れることになり、当時の感覚 では「まさか・・・・」と思っていたことがが現実となりびっくりしています。
入会し数回ハイキングに連れて行って頂きましたが、前回までとは異なる雪上テント泊、そして壮大な 北アルプスということで、出発前から修学旅行に行く前の小学生のようなウキウキ気分を、楽しませて頂 きました。
憧れの剱岳が大きく聳え、3,000m級の山々が見渡せる眺望は、まさに日本一のスケールで迫ってきました。
天候にも200%恵まれ、顔はシャネルズのようになってしまいましたが最高のコンデションの中、とっても 楽しい山行となりました。
雄山からの下りでは危険な箇所もありましたが、先輩方に助けられ無事に歩けました。
あの箇所、今までのように単独行だったらどうしていたのだろうか? 多分、他の登山者が通過したように 危なっかしく通過するのだろうが、そこは滑落がちらつく危険な賭けであり一歩間違えば・・・!ということに。
今回の「会」の慎重な行動を振り返り、いかに安全を確保する事が大切かという事を、そして自然相手の山行 である事を思い知らされました。
雪庇が張り出した絶景を登った初日の奥大日岳、野口五郎が待ち構えた「一の越」からの眺望。雄山では、 槍や針ノ木、爺などが見渡せ、別山からはド迫力の「剱岳」遠くに白馬など、そうそうたる山々が見渡せ 最高でした。
そしてもう一つ、テン場に戻ってからのメイン?とも思われる楽しい食事の時間は、今まで単独テントでの 「一人飯」とは比較にならない楽しい一時でした。発泡酒が「ビール」いや、「ロマネコンティ」よりも美味 しく感じられました!
鍋に入っていた「○○○バイエルン」も、とっても美味しく「○○○エッセン」との違いを感じました?
もううんざりという感じの「雷鳥」の出演もあり、とても楽しい時間を過ごせて最高でした!
また、宜しくお願いいたします。

<K・Eさんの感想>
5/1
22時に武蔵浦和駅に集合。集合時間を勘違いし、10分ほど遅刻してしまう。
ご迷惑をおかけし本当に申し訳ありませんでした…。
13名が自動車2台に分乗し、北陸道経由で立山駅に向かう。
自分もウン十年ぶりに運転を担当するが、皆さん心配で休めなかった様子…。

5/2
5時過ぎに立山駅に到着。
ケーブルカー→高原バスと乗り継ぎ、バスから観ることができる雪の大谷ウォーク、称名滝の雄大な眺め に眠気も吹き飛ぶ。 室堂で装備を整え、雷鳥沢キャンプ場へ出発。
テントの設営のために地面を平らにし雪のレンガで囲うなどの力仕事を、男性陣が担ってくれた。 本格的な雪山もテント泊も初めてなので、とにかく感心することばかり。
雪を掘ってテーブルと椅子を作ってしまうなど、少しでも快適に滞在するための工夫が凝らされていた。 近くにトイレや水場もあり、テント泊とはいえとても快適な滞在。
テント設営が終わり、いよいよ奥大日岳に向かって出発。
初めての雪道や12本爪アイゼンの歩きづらさにどんどん体力を奪われていき、景色を楽しむ気力もない…。
なんとか奥大日岳に到着し先輩方にねぎらってもらい、やっと周りを見渡す余裕が生まれる…。 下山もしんどく全く先輩方についていけず、高山病なのか少し頭痛も出始め、翌日の山行への自信は皆無…。
夕食には豚肉と野菜たっぶりの温かい鍋をいただき、凝り固まった体と心がほぐれる。
初めてのテント泊だったが、背中が冷たい…と思いながらも疲れのせいかよく眠れた。

5/3
3時起床、朝食をいただいて5時に出発。 一ノ越にたどり着くまでに既にバテバテ。
雄山のあたりは雪がなかったのでなんとか…ついていく。また雪が現れ、アイゼン装着。
難しい岩場があり、Nリーダーにビレーを取ってもらう。
順番を待っている間、アイゼンとピッケルのみで雪の壁を降っていく登山者を目撃し、唖然。 立山山頂、別山を経て、尾根から剱岳を堪能。
剣御前小屋で小休止を取っていると、頭が朦朧としてきてしまい、Fリーダーの指示で足を高くして横になる。 その先もまたビレーをとって降ろしてもらう。
下山は早く体を休めたい一心で先を急ぎ、テントに着く早々、少し眠ってしまう。
気づくともう先輩方が夕食の用意をしていてくれて、何の役にも立てずに本当に申し訳なく…。 具沢山のカレーは体が温まったし、疲れも取れるよう。
食後は一つのテントに全員が集まって先輩方の武勇伝やピンクなトークにも?花が咲き、楽しいひとときを 過ごす。

5/4
朝食をいただき、荷物とテントを片付け、6時にキャンプを出発。
あんなにヒーヒー言っていた立山の山々だが、今日でお別れと思うと少し寂しくもあり?
室堂に向う途中雷鳥さんが現れ見送られる。
高速バスを待つ間雨足が強くなり、いいタイミングで撤収できたことに安堵する。
高原バス→ケーブルカーと大自然を堪能しながら来た道を戻り、立山駅駐車場で荷物を整理して自動車に分乗。 日帰り温泉に寄り、3日間の汗と疲れもスッキリ。
途中渋滞に捕まってしまうが、20時ごろ武蔵浦和駅に無事に到着。
お疲れ様でした。

今回初めての本格的な雪山・テント泊・危険な箇所でのビレーと初めてづくしの山行でしたが、 怪我や事故もなく、Fリーダーの叱咤激励を始め先輩方の励ましや助言のおかげで、 人生初の雪山縦走をなんとかやり遂げることができ、本当に貴重な経験となりました。 いろいろとお世話になり、本当にどうもありがとうございました。



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