残雪の権現岳(天女山ルート) 

平成2948()~9日()
参加者11 

5月の白馬合宿のトレーニング・新人の高所幕営設営生活・アイゼンワークそして権現岳への登頂を目的として実施された。

街では桜が満開で登山1週間前までは天気も晴れて期待をしたが実施当日から菜種梅雨を思わせる天候具合に変わった。新人訓練も兼ねておりメンバーもチーフリーダー・リーダー・サブリーダーと指導者は充実しており都岳連登山教室並のスタッフでリーダー講習会も兼ねたような雰囲気である 

48() 霧雨・曇り
7時45分に新宿西口スバルビルに集合。レンタカー含め2台に11人が分乗して一路小淵沢インターに向かう インターを出て八ヶ岳高原道路に入る 雪も無く車は予定より早く天女山登山口のゲートに11時に到着。霧雨が降っている 荷物を振り分け、初めての本格的雪山装備とテント泊装備の重さに驚く3人の女性達。先輩男性陣からフォローを受けながらピッケルやスコップのパッキングの仕方等全てが初めてなので素直にレクチャーを受けている 誰しも山岳会に入れば通る道。こうして育っていき1年後には後輩達に教えることの出来る会員になる そのように育っていく会員達を見るのも嬉しい感覚である 凛とした雰囲気の中でチーフリーダーから隊列の指示が出て今年からリーダーになった2名に今回の山行はサブリーダーとしてリーダー研修をしてもらい経験豊かなKチーフリーダー・Nリーダーから歩行間隔が空かないようにペースチェック・休憩までの時間の取り方等を学び、雪山・重荷1年生の女性陣たちへの気配りを学ぶ。歩き出して1時間は雪も殆どの無いゆるい傾斜の登山道を黙々と進む

2時間経過すると雪が本格的になるがアイゼンを付けるほどでは無い。先頭のSサブリーダーのペース配分も良く全く遅れること無く女性陣が付いていく 隊列の後に配置されたTサブリーダーは後列の女性陣へ気配りしてパーティとしての任務を全うしているのが見受けられた3時間経過し、本格的な急勾配の登山道に入る、いわゆる此のルートの辛い場所である春の雪で腐っているのと森林帯でトレースから外れると脚がはまってしまう

トップから「アイゼンを付けますか」と言うコールにKチーフから「付けないで歩く訓練をしてバランスを保つようにするよう女性陣に指導。アイゼンを付けると雪道での歩き方が雑になり岩や木にひっかれ転倒の原因になる 本当に必要なときアイゼンを付ける」と指示を受け、此処でも全員遅れることなく11人整然と進む。4時間を経過し【此処が一番きつい】の看板でて高度が2250mを越える 前三つ頭の先に本日のテント場である2350m地点、先が見えてきた。重荷に5時間耐えてきた女性陣が良く遅れることも無く付いてきてくれたとKチーフと話しながら登り、まもなく稜線に出た 猛烈な風である 雨は降っていない 5年前に同じ時期に3人で登ったときは此の稜線に出た所に4人テントを設営したが今回は、以前来たときにもう少し上に森林帯がある事を覚えていたのと今回は女性が多くいるのと7人用テントを2張り立てるので立地を考慮した。15分ほどで斜面を整地すれば2張り立てられ風も避けられトイレなどの心配も無い所が見つかり午後3302350m前三つ頭先に本日のテント場にした雪を1時間掛けて女性含め11人でブロックで斜面を削り踏み固め高所での設営を学ぶ此処で手抜き作業をすると風で飛ばされたり床が斜めになり食事の準備に難儀したり寝るときに傾いて動いてしまい寝られなかったりする事を説明受けて時間をかける

1張立てられるほど十分なスペースを整地し強風などでその時のテントの設営方法をNリーダーから指導を受け学習する、万が一テントの一部を飛ばされたりしたら命さえ危なくなるのが高所での雪山である。1張を立て終えたらもう1張用のスペースを作る為に、雪の斜面を1m下げてブロックで削り平らにしていく。女性陣も加わり1時間近く掛けて整地を終え2張りも立て終える 雪の斜面を削っているのでブロック代わりになり風が当たらない この事もテント設営の方法であるを学ぶ 平らな場所にテントを立てるときはブロックを四方に1m位の壁を作るが時間が掛かる 方法は場所で判断する 午後5時半前に全て作業を終え、テントの中に分かれて入り各々の中で今度はテント生活に入る 荷物の整理整頓を学び、室内を広くし整理を終えたらまずは気分を落ち着かす為にお茶用のお湯作りに入る そして夕食の準備のお湯作りと5人の別れた女性陣がリーダー・サブリーダーの男性陣指導を受けてテキパキと動きスムーズに作業が進む コンロ1台でテント中が暖かいこと初めて知り、心配していた事が1件づつクリアーして山小屋より楽しかったと聞く、お茶を飲み落ち着いた所で担ぎあげたビール飲み物で初日の予定行動を終えたことに対して乾杯し、一方で生野菜入りの具沢山のスープを鍋一杯に作り、アルファ米が出来る頃には乾き物を摂り夕食のカレーを摂る等一気にテンションが上がる。夕食後9時就寝で2時間近く山談議。これからの山岳会での活動など日頃聞けない話をテントの中でリラックスして先輩達から指導を受け、寝る前に11人全員がチーフリーダの元に揃い狭いが親睦を図る

9時になり明日の起床時間の指示を受け消灯。深夜から前線が通過、暴風になりテントの上部に風の当たる風で摩擦音がすごく寝付けない 周りに雪の壁があるのでテントの中の吊るし物が落ちることは無かった 深夜3時頃には風がピタッと止み静かになる 外に顔を出し様子を見ると霧雨が降っておりホワイトアウトにはなっていない程度。  

49() 霧雨
早朝4時に起きて6時出発の段取りで食事を摂る。Sサブリーダーにスマホで天気予報をチェックし天気が午前中雨との報告、その報告を聞き5時にKチーフリーダーと行動について話し合い、躊躇無く全員下山を決定した。両テントのリーダー・サブリーダーをテントの外に集合してチーフリーダーより決定事項を説明し下山の旨を伝える

テント内の荷物を整理しを6時に撤収し620分後に下山開始。アイゼンをつけての下降、早朝にも関わらずクラストしてないのが春の雪山である。足を取られながら雨は降り続く。3時間後の午前920分に駐車場に到着。雨の中、荷物を整理し10時からオープンの富士見高原の鹿の湯に入る 大型バスから50人の集団の登山者が降りて来て、集団の中に都岳連のN氏がおりチーフリーダーが話しを聞くと「登山教室で赤岳地蔵尾根に行ったがデブリが多く発生しており危険なので登らず下山した」との事であった。安全を最優先した結論であり一般登山者なら登っている事と思う。都岳連の指導者の元ならでの判断で的確だと思う 風呂の中で生徒が横に居たので様子を聞くと下山には躊躇無かったと言う。

温泉でのんびりしてから、そのまま空いている中央道を進み午後2時過ぎに新宿に到着し予定を終え解散した

 

                             記録 Y・F



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