稜朋会では今年度28回の山行が計画され、現在までに13回の山行をこなしてきました。
14回目の山行は61618日に掛けて日本百名山・日本百景の一つである鳥海山(標高2236m)を男性5人・女性12人の計17人で目指します。 

「鳥海山(ちょうかいさん、ちょうかいざん)は、山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山。山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなため、出羽富士(でわふじ)とも呼ばれ親しまれている。秋田県では秋田富士(あきたふじ)、山形県では庄内富士(しょうないふじ)とも呼ばれている。古くからの名では鳥見山(とりみやま)という。

鳥海国定公園に属する。2007年(平成19年)に日本の地質百選に選定された。2009年(平成21年)に国史跡「鳥海山」として指定された」   (Wikipediaより) 

《集合~登山口》
稜朋会山行の出発地点は、東北道・関越道方面に向かう場合は「JR武蔵浦和駅」で、中央道・東名高速方面に向かう場合は、新宿西口に集合することが慣例となっています。 

花金という言葉も廃れて久しいですが、それでも街中や電車内には仕事を終えた開放感や週末の浮かれた雰囲気が漂っている中、明らかに場違いな感じの大型のザック・サブバックを背負った男女が電車に揺られてワナワナと武蔵浦和駅西口に集まります。

集合定刻時間の22時には全員が揃い、代表・リーダーからそれぞれ挨拶と行程の概要と説明・注意を受けて参加者全員で共有します。

出発地から現地登山口までの距離は約550km!ほぼ100キロごとに運転手・助手席を交代をしながら一路秋田の鉾立を目指して出発です。 

『私自身は、登山を始めたのもここ3年ほどの初心者で、稜朋会に入会してまだ1年半位の新人です。ただひたすら色々な山に行きたい!と思っていた時期に、ネットで某○○山の山行募集を見かけて応募したのが、実は当山岳会の体験山行の募集だったという落ちで、山岳会というものがどんなものかも知らずに入会してしまいました。

今回が何回目かの山行になりますが、未だに不思議なのは毎回顔を合わせる先輩方や会員の人たちが、既婚なのか?お仕事は何をされているのか?何処に済んでいるのか?などの 個人的なことはほとんど知らないことです。 そんなことは知る必要もないし、あえて聞くこともほとんどありません、山歴に関しても同様です。参加者に共通しているのは「山が好き」ただその一点のみです』 

トラックの多い東北道から山形道・日本海東北自動車道を経由して秋田県にかほ市の鳥海山 鉾立登山口駐車場には545頃に到着しました。現地は思っていた以上に寒くて、ガスもかかっていましたが、時折青空ものぞいて天気の好転を予感させてくれます。

《登山口~頂上》
630
標高1150mの鉾立登山口の標識の前で出発前の集合写真を撮影していざ入山です。車道を横切り良く手入れがされた石畳状の登山道をユルユルとしばらくの間進みます。

東北の山で森林限界が低いのか?火山性の山体特有なのかはわかりませんが高い木はほとんど生えておらず、低木の隙間から高山植物が健気に咲いています。お花に関心のある女性会員はしきりにシャッターを切りつつ、男性陣は花の名前を教えてもらうのですがすぐに忘れます。

出発して30分程で最初の雪渓が登場しました。以後山頂までは断続的に雪渓が現れ、感覚的には雪渓6割・土・岩の登山道が4割くらいで交互に登山道が変化していきます。

810
頂上である新山が見渡せる標高約1750mの「御浜小屋」に到着。ここから頂上まではまだ約500m近く登らなくてはなりません。嬉しい事に御浜小屋に着く頃にはガスが周囲から一切無くなり、自分の目線以下に広大な雲海が広がります。右手には雪の積もった鳥海湖を望み、御田ヶ原分岐までアップダウンのほとんどない気持ちのよいトレイルが続きます。その先、七五三掛(しめかけ)まで一旦下り、その先の分岐では左側の千蛇谷方面の道を進みます。一部不明瞭な道がありましたが、後々調べたところ我々が進んだのは旧道のようでした。千蛇谷に入ってからは大雪渓が頂上直下まで続きカール状に抉れた雪面をノーアイゼンで進みますが、右側にある伏拝岳・行者岳からの落石が雪面に沢山転がっていて内心少々怖いと感じました。

1040
新山の頂上直下の「御室」に到着。トイレ休憩を兼ねて小休止した後に頂上へアタックを開始します。溶岩ドーム状のゴツゴツした岩場を手足を駆使して登りますが、踏み抜きそうな雪庇があったりしたので慎重に進みます。

1130
全員無事に新山頂上に到着。17人で記念撮影する為に一箇所に纏まろうにも足の踏み場にも困るほどの狭さなので、撮影後は御室まで降りて大休止となりました。頂上からは360°の展望が広がり眼下は雲海に覆われています。頭一つ飛び抜けた月山は雲海の上に確認できましたが、頂上から見えるのは太陽と雲海、自分が立っている大地・そして一緒に登った仲間達の笑顔。 

《頂上より下山》
御室で大休止・各自行動食を取り1210過ぎに軽アイゼンを装着して下山開始です。皆の関心は既に下山後の温泉~宴会へと移っているのか下山のスピードがとにかく早い! 

途中雪渓で滑ったり、ショートカットのため軽い藪漕ぎをしたりしながらも上りでは5時間弱かかった道のりを、下山は3時間弱で歩き15時丁度に登山口まで戻ってきました。

《下山後~温泉~懇親会》
下山後は、山形県遊佐町にある温泉施設「あぽん西浜」で汗を流してから、夕食を取るために酒田市にある「さかた海鮮市場」に向かいます。市場で夜の懇親会BBQの為の海産物を購入してから、2Fにある食堂で夕食を各自好きな物を注文して頂きました。場所柄、お刺身定食を食べている人が多かったような気がします。

 夕食後はお待ちかねのBBQ懇親会となりましたが、ここでちょっとした騒動が起きます。BBQの炭おこしに使った枯れ枝がモウモウと煙を出し、それを見た人が消防署に通報して、我々の横まで消防車がサイレンを鳴らしてやってきました。 消防署の方いわく、焚き火禁止では無いけれども万が一延焼したら困るので、完全に火を消すまで見守ると言われ、消防隊員に見守る中で海産物を焼き懇親会は続きました。

その後、23時間歓談し適度にお酒もはいった所で、テントを2つ張り男女に分かれて就寝となり楽しく長かった1日が無事に終わりました。 

《帰京》
山岳会らしく?翌朝は4時過ぎに起床。女性食事担当の方が前夜から仕込んで置いてくれた大変美味しいスープと市販のパンを頂いてから武蔵浦和を目指して走ります。何回か運転手交代・休憩挟みながら渋滞に巻き込まれること無くスムーズに武蔵浦和に到着、駅前にて散開となりました。

《係Nより》
今回、初めて山行の係に任命されましたが、最初は何をすれば良いのか判らず、代表・各先輩には何度も質問・段取りを都度お伺いしました。代表から受信したメールを参加者に転送したりするのが主な役割で、計画策定には全く関わってはいませんが、会員の皆さんは仕事や家庭のやりくりをしながら参加されているのが大変良くわかりました。

今回の山行は女性会員が圧倒的に多く終始賑やかな会話が聞こえてきたのが印象的でした。係としては至らない点や気が効かない点が多々あったと思いますが、皆さんのご協力で無事に楽しく終われてホッとしました。どうも有難うございました。

<新人SUの感想>

「鳥海山山行体験記」 今回は、稜朋会の初めての体験山行でした。 PM9:50武蔵浦和駅に集合し、総勢17名、車2台の山行です。 約2時間毎にドライバーの交代とトイレタイムがあり、途中のドライブインでは、代表からの差し入れの生ライチを皆で頬張りました♪(初の生ライチ美味しかったです) AM7:00頃、鳥海山の登山口、鉾立駐車場に到着。各自、着替え、朝食を済ませ、集合写真を撮り出発です。 私にとっては今年初の登山。皆さんに着いていけるか、足手まといにならないかが心配でしたが、出発地点はガスっていたものの、しばらくは整備された遊歩道のため心配は要りませんでした。

山開きを控えたこの時期は、人もほとんど見かけません。 さらに進むと、いよいよ雪渓歩きのスタートです。勾配が緩やかなため、キックステップで進みます。「気持ちいい♪山は最高!」とそんなことを考えながら進んでいくと、標高も上がり、いつの間にかガスも消え、振り返ると眼下に雲海が広がり、空には念願の太陽‼が顔を出しました(参加者の皆さんの日頃の行いのお陰かな♪) 途中、小休憩をとり、山頂を目指します。 個人山行では、山頂アタックの際は荷物を置いて行くこともありましたが、山岳会の山行では、ザックには重要装備も入っているため、背負ったままアタックするのが基本なのだそうです。(なるほど〰) いよいよ山頂というところで、大きな岩と岩の間に雪の溜まりが鎮座し、行く手を阻みます。代表の指示に従い、ゆっくり、1人づつ、雪の塊を乗り越え進みます。

AM12:30頃山頂到着!(わぁー、やりました(o^-‘)b !)  各々記念撮影をし、安全地帯まで戻り、本山岳会恒例のリンゴを戴きました。(山でのフルーツはとても贅沢なご褒美です♪) さて、いよいよ下山です。下りは、6本爪アイゼンとキックステップで、雪渓の中を ズンズンと力強く下りて行きます。 6本爪は初めてですが、安定感があり、また、雲海の奥に日本海も見え、気持ち良く下って行きます。 しばらくすると、勾配が急になり前方を行く方、数名が次々に滑り落ちて行きます。 あんな風になってしまうものなのだろうかと考えていた矢先、私も広い滑り台を滑り落ちるが如く、スーッと、気持ち良く滑り落ちてしまいました。幸い天然の滑り台の下には草むらがあり、そこが終点でした。

そのあとは、先輩の指導に従い、サイドのキックステップで、皆さん比較的容易に本道に戻る事ができました。(山側の靴のサイドのエッジを活用するのですが、コツを知っているか否かでこうも違うのかと技術習得の重要性も学びました。) ところが、実はこの道は本道ではなく、脇道だったのです(*_*)。そのあと、5メートル程の藪こぎを行い本ルートに戻りました。 私にとっては、サイドのキックステップ、藪こぎ共に初めての経験でしたので、とても勉強になりました。

その後、全員無事下山し、酒田あんぽ西浜で温泉につかり、海鮮市場で夕食を済ませ、脇の駐車場で懇親会のバーベキューを行いました。炭の火起こしの際に煙がモクモクと出たせいか、消防車がやって来て、消防士の方に見守られながら(?!)バーベキューを楽しみました。翌朝は、美味しいスープとパンで朝食を済ませ、帰路に着きました。 装備、食材、食事の準備、それから車の運転などなど、稜朋会の皆さんには、本当にお世話になりました。 お陰で初の山岳会の山行が、楽しく充実したものとなりました。ありがとうございました(●^o^●) 

 

 



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