表妙義山金洞山      2017年11月11日(土)

参加者14名

久しぶりの表妙義山の山行。当会では過去2回秋に実施している。妙義山は登攀のトレーニング場所としては都心から近くて、ミニアルパイン的で面白い。

毎年悲しい事故が起きているだけにしっかりとしたリーダーの指導の下でロープワークをすると1日楽しく廻れる。当会では白雲岳側と金洞山側を日程を分けて1日で廻らないようしている。妙義山は一度は歩いてみたいと感じている会員が多く、参加人数が多いので懸垂下降などの新人の実践教育場所に適している。

しっかりと教育の出来る環境なので時間を要したいところである。金洞山側は鷹返しや長い鎖場が多数あり、ビナ通しやビナの掛け替え、プルージツクによる懸垂下降等、中堅会員には50mロープ2本の結び方、ビレー点の取り方等、ロープワークで最低限の知識と技量をマスターしなければならないことが出来る場所である。

白雲山側も大なり小なり同様なことを使用しなければならない場所もあるがスケールは小さい。表妙義をクリアーすると裏妙義ルートもある地域でロープを使うほどの場所は無いが妙義を語るには是非踏破しておきたいルートでもある。

11月10日(金)

夜10時に武蔵浦和に集合し2台の車で14人、仮眠場所の道の駅妙義に向かう。松井田妙義インターを抜け15分ぐらいで道の駅に深夜12時過ぎに到着。街の明かりと月明かりが綺麗である。その中で2張りのテントを張り仮眠に入る。

11月11日(土)快晴

明け方4時45分に起床する。冬型の気圧配置になり天気は良い。しかし風が朝方少し強い。

朝食後6時過ぎに登山口である中之岳神社前の駐車場に15分で移動。登攀道具を分けて、6時45分に出発する。風も弱くなり、登攀日和となる。

10分ほど車道を戻るように進み、石門入り口の道標から第4石門、大砲岩に向かって鎖場を幾つか通りながら40分程度で到着。此処までは観光ルート。しばらく中道を歩き、堀切への目印が申し訳程度にある場所へ到着。

看板を大きくすると観光客が間違って入り込むので目立たなくしていると勝手に解釈をする。15分程度急登すると稜線の堀切分岐点に到着。此処でハーネスとガチャを付けて鷹戻しへ向かう。大きな看板があり危険地帯と明示してロープ等の装備の無い登山者へ警告を出している。

30分位で本格的な長い鎖場が出始める。まだ怖さは感じず面白い。天気の良い事、晩秋の景色も気分を爽快にしている。長い急傾斜の鎖場にはビナ通しと掛け替えを全員に指示。新人も中堅も無い。滑ったら致命的な場所。兎に角手を抜かさないよう指示。長い足場の悪い鎖場トラバースがあり、鷹返しに来たことが判る。

以前は下りに使い初めてなので緊張したが2度目になると楽しくなる。トラバースが終わると今年架け替えた垂直に感じるアルミの梯子場所に到着。古い鉄製の梯子が真新しいものに替わりしっかりして不安は無い。以前は危険なのでバックアップロープを付けて下降した。今回は登りで真新しいのでバックアップ無しで登る。

梯子が終わると微妙な急登の鎖場があり足の置く所に苦戦して時間が掛かる。其処を抜けると鷹戻しの頭に到着。一時ホッとする。ここから20mの懸垂場所。巻き道があるようだが普通に来るとクライムダウンか懸垂下降で降りる場所。

初めて懸垂下降をする会員には指導する良い場所。木を利用した懸垂支点の作り方、そして新人の下降には8.5mmのバックアップロープを付け、中堅には9mmロープを折り返して使用する懸垂ロープの扱い方を説明する。後から来た登山者には先に行かせる。此処で1時間30分実技講習を兼ねる。

全員懸垂で降り、鎖場を数箇所通過する頃には全員鎖場でのビナ通しと掛け替えが言われなく自然体で出来るようになっており、実践は飲み込みを早くすると感じた。此処から中之岳に向かう途中40mのチムニー状の鎖場があり懸垂支点用のボルト2本が入っているので鎖を使わずに50mロープ2本繋ぎ懸垂をする。

ロープの結び方を指導し、ロープを垂らす。今回はバックアップロープでなくてプルージツクでセルフビレーをエイト環の前に取って降りる方法を指導し新人も不安なく降りる。最後の5mで少しハング気味になり新人やハングでの懸垂経験の無い中堅は振られて驚いたようである。

リーダークラスから「懸垂の利き手を絶対離すな」と激をかけたと報告受け育つたと感じた。

全員が降りるのに1時間30分掛かったが懸垂の方法は十分理解し不安は全く無くなった。

最後に出始めのチムニー状の場所でのロープ回収の方法を研修する必要を感じる。

中之岳の祠に到着し軽く行動食を摂り時間は午後1時過ぎ。6時間以上経過している。

最後の30m近い垂直の鎖場に到着。此処は鎖を利用して下降。慣れない女性会員は握力が弱くなって来て怖かった報告受ける。この時もビナ通しなので不安にならず基本を守ることを励行して安心を図るように説明する。

転落事故はこのように疲れて来た時の一瞬で起きてしまう。無事全員通過し1時間で中之岳神社に到着。観光客の多さに驚く。5分ほど歩いて午後3時20分に駐車場に到着、表妙義山金洞山(東岳・中之岳・西岳)ルートのロープ使用しての講習を終え、温泉に入り帰京する。武蔵浦和に8時過ぎに到着。

記録 Y・F



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