つづら岩ロープワーク

2018年4月29日(日)

参加者7人

4月14日の日和田山ロープワークに参加出来なかった会員に対しての補講という事で、計画山行の一環としてつづら岩講習を実施した。3人は日和田山も参加し復習という事でつづら岩にも参画した。

新宿に朝7時集合し車で一路桧原村に向う。3連休の中、天気が良いので渋滞を心配したが大きな渋滞は無く時間的ロスも無く、2時間半で当会山小屋前の駐車場に到着。小屋の概観をチェックし、中には入らなかったが荒れた様子は無い。

しかしながら、建設当時作った無使用のトイレが傾むいており、いづれ倒れるので、道路に落ちる前に、年内の冬場に取り壊す必要がある。

出発準備を終え10時前にスタートし、1時間でつづら岩基部に到着。2パーテイが南面正面壁で練習していた。

我々は当初、昨年の忘年山行で下調べしておいた、正面壁より少し大岳山方面に5分位歩いた新人向けの15mほどの壁にボルトなどが打ってあった場所を考えていたが、空いていたグレートの高い正面壁で講習をする事に変更した。講習中は食事は時間決めで摂れないので、軽く行動食を口にし、11時に各自ハーネスを着けた段階から、正しく確実に装着したかの説明をする。

続いて、アブミ練習用のリングボルトベタ打ちの岩でカラビナ、クィックドロー(俗称ヌンチャク)の正しいメインロープの通し方を実際にロープを通し転落した際にカラビナから外れる逆クリップの意味を説明。

リードがランニングビレーを取る際に、転落した場合に転落ラインを考慮して逆クリップしないようにカラビナのゲートの位置を考える必要がある事を理解する。

またクィックドローも残置ハーケン(ボルト)にクリップする際に転落時に岩角に当たってゲートが開きメインロープが外れた事故が起きていることを説明。

続いて、実際に壁を登る前に、エイトノット(8の字結び)に2種類あり使い分けが必要の説明。そしてリード・ビレーヤーの末端で結ぶエイトノットの結び方と中間でエイトノットの結び方の確認。

リードする際に多くのスリングを身体に装着する際の方法を説明し、スリングのチェーン結びの使い方を理解する。末端のビレーデバイスのエイト環とATCの使い方にセルフビレーの取り方。ATCには種類があり、ビレーデバイスの特性を理解しないと大きな事故の原因にも成りかねない説明をする。

壁基部での説明を1時間ほどし、南面正面壁の右フェースが空いているので岳連が使う40m懸垂壁の中間に懸垂用の支点になる木があるので、この壁を練習場所(実際には本チャン)に決める。

トップロープが出来ないので、Fが50mロープのダブルロープ(ドッペルとも言う)で登攀する事にした。2本のロープを岩稜では余り使わないが壁ではリードに関しては必ず2本使用し万が一1本転落時に断絶しても残りの1本で生き残る事を説明。

そして途中メインロープを通す中間ビレーは絶対に2本を同じカラビナには掛けない事を説明する。

12時過ぎにFがリートで登攀開始。岩が乾いておりクライミングシューズなので微妙なスタンスにも乗れ、久しぶりにつづら岩のフェースを楽しむ。

リードは恐怖間と高度感はあるが1~2本のランニングを取るとグランドフォールから開放されるので、小さな指先ほどのホールドを掴んだ時、そしてつま先ほどのスタンスに乗れた時、岩登り快感を全身で感じた。

15m攀るとトラバース先にテラスが見え、懸垂用のスリングが見える。そのトラバースの入り口の2mの壁がホールドスタンスが細かくて、動きが止まる。登山靴の会員は

リードだと難儀する所。其処を乗り越え、がっちりしたボルトが入っているので其処にメインロープを掛け支点にしてトラバース開始4mでテラスに到着し7人全員溜まれると判断し、後続のビレー準備。

稜ではあっても壁をプルージツクで攀るのは厳禁なので、2本のロープの緑の末端にT、青の末端に女子Skを結び、緑のTに予備の赤をテールロープにして途中、緑のランニング外し、赤ロープをランニングに掛け直し攀じるように上から指示する。

そうする事によって、三点確保しながら、ランニングビレーの外し方、付け方を学ぶ。

理解するまで攀るなと指示し復唱して、確認した段階で、男性のTが先ず登攀開始。ロープに繋がっているので、思い切って楽しみながら岩の感触を味わえと激を飛ばす。ビレー点に到着したら、狭いのテラスで先ずはセルフビレーを取のが最優先と説明。次の青ロープのSkのビレーをやらるためのビレー準備をさせる。狭いテラスで高所恐怖症らしく落ち着くように説明し、今度は青のSkが登攀開始。

Tはエイト環でビレーをし、ロープの張り具合の感覚を教える。張りすぎるとSkの自由が利かなくなり緩めすぎるとスリップした場合にロープからテンションが大きく掛かりビレーヤーへの負担がかかることでリスクを抱える事を説明する。

実際に2度テンションが掛かったが、程より張具合と途中ランニングを5本掛けて来たのとトラバースの支点があるのでテンションが和らげられている。

反面ダブルロープだとリードの際には流れに食い事かある。2番目以降はシングルの末端なので1本のみの流れなので岩角に引っかからない限り、流れる実際には何度か引っかかり

注意を促す。ロープ全体の流れを考えながら攀れと。そしてSkがビレー点に到着しセルフを取った段階で、次の工程へ。

赤ロープを4番目女性のSknの末端に結び攀じる前、緑のロープを巻いてロープダウンしSknにテールロープで結び、途中赤のランニングを外し、緑を ランニングビレーのカラビナに掛ける用指示し、Tビレーヤーで登攀開始、一方、上に攀ったSkに青を巻いて、ロープダウンの仕方を説明。

声掛け、下へ落とし投げる方法。末端を木などに軽く結んで途中引っかかっても回収できるようにする等、常に何が起きても対応できる方策をしなければ命取りになると。案の定、岩に引っかかり、再度回収して投下しなおしする。

現実を身体で覚えさす。以降、Aが攀る時はSkビレーをさせ、バックアップにTを付けさせ、最後に攀るMにランニングビレーのガチャを全て回収するよう指示し、狭いテラスに7人全員が揃う。間違ってもセルフビレーは取るなと厳命。此処は15mの岩の小さなテラス。

日当たりが良くて快適だが、横に一般道の無い、懸垂下降のみしか下に降りる事が出来ない場所。皆、初めての経験。今までは懸垂場所は安定した場所だが、現実はこんな場所でも懸垂の出来る技術を習得しておかなければ成らない。

次にいよいよ懸垂支点の構築。新品に近いボルト2本に古いスリング5本かかり、ゲートの開かないカラビナがセツトしてある。ここにFとTが新しい捨て縄用スリングを出し追加する。

そのときのスリングを通し方を説明、一度1本のロープにして、ボルト・カラビナに通しダブルフッシャーマンで結び、古いスリングと輪をあわすように調整して、懸垂用のメインロープの負荷を均等に掛けさせなければ切れることがある事を説明する。

時間を掛けてセツト準備をする。メインロープを通し末端を50cm出し、オーバーハンドノットで結び、折り返しまで、ロープがキンクしていないか、必ず確認する。

そしてロープダウンの方法を説明し、ロープを投げ基部に着いた事を確認する、折り返しで25mなので、20m近くの高さである事が判る。最初にTが懸垂準備。

その際にバックアップ用に、クレイムハイストのオートストップ機能を結ばせ、万が一の際に転落防止を説明。利き手は絶対離さないのと、オートストップのスリングを手の位置を説明し、降りる前に必ず機能の確認してゆっくり、セルフビレーを外す、その際に利き手はエイト環のロープを握り左手でセルフを外す意味を説明し、懸垂に入る。

AがATCで懸垂で降りる準備したが、機能が理解しておらず、動けず、FのシンプルなATCに交換し、無事に下降を終え、ビレーデバイスの特徴を理解せずに購入し、器具に振り回させられると命取りに成ることを説明し納得していた。

アルパインはしっかりした指導者の下で、器具の使い方、ロープの径による使い方、長さ、結び方、そして運用方法等、ネットや本や登山教室で学んでも単発の習得方法で極めて危険であり何度も場数を踏んで繰り返し学習しなければ、命取りになるのがアルパイン。

山岳会では強制はしないが、アルパイン希望が増えてきた事は喜ばしいが、連れて行ってもらう気持ちで来られたら、万が一の時に対応が出来ない。

互いにロープを結ぶという事は絶対なる信頼関を結び、経験の差のあるのはどのスポーツ世界でもあるが、アルパインは命に関わるスポーツなので手抜き泣き言は厳禁。少なくともリードをしない時はダイナミックに攀り、リードする時は大胆かつ慎重にアルパインを楽しむことが、登山の一つの方法論として会得すれば良いかと考える。

全員無事懸垂を終えすでに夕方3時半を向かえ、帰りの渋滞を含み、下山する。

大きな渋滞も無く、6時30分に新宿に着く。

記録 Y・F

 



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