【剣岳夏合宿 別山尾根山行記録】

8/3(金)〜5(日)

参加者12名

源次郎尾根  :5名

別山尾根   :7名

夏山剣合宿は3年ぶりとなる。今回出発前にリーダークラスの会員の指の骨折で参加出来なくなり、パーテイ編成の主要部分の見直ししなくてはならならず、急遽Fが当初予定の源次郎尾根から長次郎沢に組み替えを行う。

源次郎尾根をToとMoの男性陣に仕切るよう指示。出発前は初めてのアルパインルートであり不安もあった事だと察する。初めてであればあるほど情報を集め、スキルの不安な点は研究もする。

4月末につづら岩で本格的ロープワークの訓練。7月には小同心クラックでのアルパインリーダー実地研修を経て今回の剣合宿に望んでいたので、天気のみ急変がなければ統轄リーダーとしては不安は無かった。初日、ベースキャンプ設営後、恒例の富山県警の警備隊本部に長次郎沢の情報を取りに行く。

例年より雪解けが早く、中途半端な融けかたの為、熊の岩から上部の雪渓がズタズタで極めて危険な状況。通行止めにして登らないよう要請しているとの説明。ガイドは熊の岩で敗退しているとの事。源次郎尾根の方が安全と説明を受ける。

力のあるパーテイでスノーバーがあれば割れたシュルンドを懸垂で下降できる程度の技術が必要と説明を受け、ピッケルでは危険といわれ、山岳会として警備隊の指示を無視して事故でも起しては会の存続にも影響するので、躊躇無くルート変更をする。

源次郎尾根に当初4人にNaを加える人選をする・・・。3年前に1度登っているので他の登山歴の長い会員を経験させるために登らせようとも迷った・・。2名の初めての男女会員を頭に描いていたが、最終的に3年前の経験者のNaを人選。2名の会員は別山尾根に組む。

剣岳が今回2人とも初めてなので、天気も良いのでFが剣岳を総合的に説明し、よく知ってもらったほうがこれからの会員として良いと判断。山岳会は剣岳を何度でも来る事のある山域でこれからでもバリエーションに登る機会が得られる。

結論が統轄Fの頭の中で決まり、ToリーダーとMoサブリーダに明日のアタック日のルートパーテイ編成を伝え、全員をテントの前に集め、結論を説明し意思の統一を図る。「別山尾根7人、源次郎尾根5人で全員剣の山頂を踏みベースキャンプに事故なく戻る事」を合言葉にする。

◇8/4(土)快晴

別山尾根パーティー7名

剣沢キャンプ場4:34→5:35剣山荘→6:10一服剣→7:35前剣→

→8:40剣岳山頂9:20→12:40剣沢キャンプ場

夜明け前にベースキャンプを出発し剣沢小屋で源次郎尾根パーテイと別れ快晴の中、剣山荘で御来光を迎える。写真を撮る等して山頂を目掛ける。一服剣を越え、岩場と鎖が出はじめる。快晴・無風状態。前剣までが別山尾根の核心部。

Fを除いて6人が剣岳初めての登山。「岩と雪の殿堂」と云われる核心部に入る。岩場の鎖場に対しては簡易ハーネスのカラビナを鎖に通して安全を図るように指示し全員忠実に守る。何度も行うので極めて速やかに架け替えが出来るようになり感心する。かにの縦ばいを目の前に30人程の順番待ち。15分ほど待って通過。

山頂直下の早月尾根の分岐が見え20分で山頂に到着。4時間強で登頂。40分大休止し源次郎尾根パーテイと無線連絡。1峰の頭にいることが確認。2峰の懸垂地点まで40分弱と説明し、他のパーテイが10人程度懸垂地点にいると伝え、懸垂地点に着くまでは相当減っているので30分程度の順番待ちと予測。山頂までは2時間30分と伝え、通信を終える。

別山尾根パーテイは八峰から長次郎左俣・熊の岩

槍ヶ岳・白馬・針の木・鹿島など360度のパノラマを解説し、下山をする。

かにの横ばいは順番待ちは無く、一歩目のステップが見えにくい場所はSuが女性陣をリードし安全に通過する。渋滞も無く、順調に下降し今回は水を2㍑全員持参したので、水切れもなく全員遅れることなくベースキャンプに戻った。

◇総括

12人全員、剣岳の山頂を踏めたのは一人ひとりが目的を明確に、リーダーの指示に従い事故の無いように行動した事の賜物と感じた。合宿は参加者が多ければ多いほど、リーダーはまとめるのが容易では無い。特にパーテイを別けて行動する時は過去には5月合宿で行きたいけど行けなかったバリエーション。

しかしリーダーにはパーテイを安全を守る社会的義務があり、気持ちだけで行かせる訳にはいかない鉄の心が必要。

一方で日頃、計画山行に参加し鍛錬している会員への心遣いも必要なのが合宿。

今回は遅れることなく予定通りの時間で12人全員登頂できた事は参加者全員の仲間意識の気持ちの証と感じた。

源次郎尾根を登攀した会員が少しづつ増えてきた事は山岳会として成長した事の証明。

自分で判断してルート工作をしたのも成長した証明。これからも積極的に行動して会のレベルアップに貢献願いたい。

記録 統轄Y・F

 



Copyright (C) 2003 RYOHOKAI All Right Reserved.