阿弥陀岳北稜(女子登攀リード・ミッテル・ビレーヤー実践講習)

平成30年8月30日(木)

参加者4名

8/29 武蔵浦和22時--道の駅小淵沢0時45分

8/30 道の駅4時--美濃戸口5時20分–行者小屋7時20分—阿弥陀岳基部9時20分—

–阿弥陀岳山頂12時—行者小屋13時—美濃戸口15時15分—鹿の湯15時40分—

–新宿19時10分

赤岳主稜の予定で入山したが行者小屋に来て、ガスが濃く視界が悪いので、安全を配慮して阿弥陀岳北稜に変更し女子の登攀研修に切り替え取り付きに向う。

中岳のコルの方向に向かいコルが見える150メートル位の地点に枝に赤テープの巻いてあるところの急な斜面の草付きをブッシュと這松の枝を掴みながら右斜め斜面を目がけて登るとガスの中薄っすら見える第一岩峰下に到着。踏み跡があり急な斜面を枝を頼りに15分登ると、見慣れた第2岩峰基部に到着。登攀の準備をし、女性3名に30分登攀の講義をする。

リードを初めてするSkyは緊張で真剣に耳を傾ける。今まで連れてって貰う事しかなかつた登攀技術をリードという常に緊張を継続しなければならない精神的プレッシャーに女性の心拍数は最大になつていた察する。

中間ビレーの取り方、クィックドローの使い方、ロープスリングとカラビナでの中間支点の取り方、岩を利用した中間ビレーの取り方そして1ピッチ終了点到達した時のセルフビレーの取り方、下から登って来るミッテルへの為のエイトノットによるフィックス支点の作り方、ビレーヤーが最後に登って来る時のATCによるビレーの仕方の張具合等、リードがしなければならない動作をことごとく頭に刷りこせる。

判らないと質問をしてくる事にホッとする。いい加減にやられると万が一の場合、大きな事故に繋がる。Skyへのリードの講習を終え、心の準備をしている間にIとSknにはミッテルで攀るプルージツクの攀り方を指導する。

1ピッチ目は4月にアイゼンと手袋で苦戦したフェースの壁にSky果敢に取り付く。慌てないで登攀の基本である岩から体を離しホールドステップを確認しながら、3点確保を守らせる。最初のボルトにヌンチャクをクリップするように下から指示しメインロープを通し、安心させる。

その後は無線を通して確認していると、不安な場所はランニングビレーを自分から取れるようになり流れがスムーズに成る。残りロープ長さを聞く余裕が出来て、指導者としては心強くなる。待機している女性2名も無線を持たせているのでエールを送りクライミングが皆で楽しむ雰囲気になってきた。

1ピッチ目終了点にあるボルト2本での支点作りも無線で細かく指示し、フィックスロープのセットが完了。Ⅰがプルージツクをメインロープにセットするが実践に成ると緊張するので時間が掛かる。慌てないで確実にブレーキの掛かる事を確認するまで本人にやらせスタートする。

Iの無線で登る事の意思表明をリードに連絡し登攀開始。出始めの3mが立っているので、つま先での立ちこみが中々出来ない。岩登り練習と本番の違いである。講師から兎に角、慌てないで、自分の目と手と足で探せと指示し自分で解決していく。

プルージツクを常に上にずらす事を頭に入れ登るを事を指示し、身体が慣れて、恐怖心が薄らいでくると動きがスムーズになった。3番目のSknも同様にプルージツクで登らせ、3人が1ピッ目の主稜点に到達した時点でフィックスロープを解除しラストの講師を攀らせる為のビレーヤーへの支点作り作業に入る。Sky初めての経験で無線で下から確認の指示を与える。

準備段階が出来た旨が入り、今度は常にテンションを軽めに掛かる具合に引っ張るように指示し、講師が登攀開始。北稜は気持ち良い位に岩登りを楽しませてくれる。4人揃い、2ピッチ目に入る準備をし、引き続きSkyがリードする。階段状になるが手抜きは厳禁。木を利用して中間ビレーを取り、ナイフリッジのところを通過し、更に終了点にある這い松を利用してビレー点を構築。4人が揃い、質問が飛び交う。

「残置ボルトや木や這い松のビレーの仕方は良かったですか」と。講師は登る前に講義はするが攀りだしたらリードする本人が判断しなければならないので不安だったと思う。最後にガチャを回収しながら、ベテランと遜色ないことを説明し当事者たちは喜ぶ。

実践アルパインの身に着く研修である。終了点で女性3人でロープの回収片付けし、ザツクに付けさせ、5分ほどでガスの中山頂に着く。無事に終えた登攀研修に3人の女性会員は充足感に満ちていた。

又、まだ機会があったら希望者に実線アルパイン研修を行い、連れて行ってもらう登山(登攀)から自分達がリードする登山(登攀)になれる事を願って報告とする

記録 Y・F

 



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