雪の谷川岳(西黒尾根)

2020年3月15日(日)

メンバー:13名

集合:3月15日(土)22:00 武蔵浦和駅西口バスロータリー

【行動記録】

■3/15(土)
武蔵浦和駅22:00-関越道・水上インター経由-ロープウェー駐車場 00:40仮眠

■3/16(日)
5:00起床⇒6:30駐車場⇒7:30鉄塔⇒11:40トマノ耳山頂⇒11:50オキノ山頂12:10
⇒天神尾根経由⇒14:40ロープウェー駅⇒15:15温泉経由16:50⇒19:50武蔵浦和駅

【行動詳細】

■3/15(土)曇り

22:00 全員武蔵浦和駅に集合し、予定通り22:00に出発した。夜7時頃まで雨が降り続き心配されたが集合時間頃には雨も上がり明日の天気に期待を持ちつつ、関越道に入り水上インターを深夜出る。水上は雨の方は心配するほどでも無く道路に雪は全く無い。

しかし土合近くからは雪が降り出して風花で舞い上がっている。チェーンを着けることを予想していたが着けるほどでは無くその時間もカットされて夜中00:30にはロープウェー駐車場に入り、仮眠体制になる。

■3/16(日)曇りのち晴れ

5:00起床。テントと車で暖を取りながら朝食を摂った。屋外を見ると雪は降っていないが猛烈な風が吹きまくっている。天気予報では越後湯沢は午前11時頃から回復して来る予想。

天気図は日本海に低気圧・太平洋に低気圧なので冬型ではない。夕方には低気圧が太平洋に抜けて合わせて強い冬型気圧になる。夕方遅くは谷川は荒れだす予想。それまでは晴れると判断。そのことを考慮して出発を遅くし、午前6時30分に駐車場スタートすることを指示。

多少遅くスタートしても午後1時までに遅くても山頂に着けば、帰りは天神尾根なので2時間あれば降りられることを含んでの決定である。

6:30予定通り、登山開始。警備センター前には雪は殆ど無い。計画書を提出。西黒尾根に入る。雪が出始めるが昨年の同時期の1/3ぐらいである。鉄塔までの急登をアイゼン無しで登り、昨年の雪洞場所を通過。今年は雪洞を掘るほど雪がない。

日本3大急登(ブナ立尾根・西黒尾根・黒戸尾根)の一つである西黒尾根に入る。標高差1200mを一気に登る。13人が隊列を組んで黙々と進む。「誰かバテル奴いないかと期待するがお互いに思っているから声を出さない」「俺が最初にバテて遅れるのか、悔しい、山歴のメンツに掛けて。早くアイツがバテナイかと敵は12人」“山岳会とは口に出さないと何んと陰湿な集団なんだ“人のバテルのを待っている、口では優しいことを言って”そんな事を自問自答しながら登っている。

天気は相変わらず曇り空。視界は200m。山頂が見えない分、気持ちは重い。2時間経過し時折、薄日が差し込み午後の回復に期待する。巌剛新道との合流地点まで来ると、左手に雪庇が出始める。初めての参加者が多いので注意を促す。

ナイフリッジも出始め西黒尾根の核心部に入ってくる。初心者だけでは来ないように指導されている場所である。雪が例年より少ないとは言われても其処は雪国谷川岳。気象遭難の多い国境。水上は晴れていても谷川岳が雪の降っている事は珍しくない。ザンゲ岩まで到達。4時

間掛かり予定通りの通過時間。一番の急斜面で下から見上げると雪壁に見える。このような時はピツケルのピックを差し込みながら登ると安定した登高が出来る。足のツリ始める人が出る場所である。登り方に無理が有るからである。「現世で悪い事をしているからザンゲ岩で山の神に苦しめられ懺悔させられる」。

天気が急速に良くなって来る。「これは懺悔した事への山の神の恩返しかと」「まるで鶴の恩返しか」荒れだけホワイトアウト手前ぐらいに視界が悪かったのに白毛門・朝日岳が見え出した。天神尾根の登山者が見えるまで標高上がると山頂のトマノ耳が見え隠れしマチガ沢の東南稜がはっきりと見えるまで天気が回復した。

歓声を上げ、肩の小屋が見える。安全地帯に入った。そのまま全員遅れることなくトマノ耳山頂に向い10分程度で到着する。快晴に全員感激。

13人遅れることなく無事に登頂できてホッとする。集合写真を撮り天気が良いのでオキノ耳に向う。右手に大きな雪庇が出て、これまた皆感激。天気の良い雪の谷川岳はアルプスにも劣らない。毎年来ても飽きないが天気が良いとは限らない。

このメンバーは良い星の元に恵まれている。天気が良くても風が強かったり、一日前は雪で、翌日はまた雪予報、今日の登山日のみ昼前から快晴風弱し。「だから雪山は辞められない。気象遭難・滑落遭難のリスクはあるが指導者の下に登れば素晴らしい光景を得られる。

会員の友情に感謝する人間の性を感じる」「途中までは仲間が疲れろと足を引っ張ろうとした悪玉根性は見事ザンゲ岩で懺悔した」“友よ山よありがとう、会記録で書いてあったことを思い出す”昼過ぎ山頂を後にして天神尾根経由で下山する。途中4月に雪洞泊登山する場所の熊穴沢避難小屋付近を偵察。

小屋は屋根まで雪は有るが4月迄どのくらい残るか気になる。斜面を利用するが穴を掘るほど積雪が残るか判らない。偵察を終え一気にロープウェーの駅まで山頂から2時間強で降りる。後は景色を見ながらロープウェーに乗り駐車場へ。途中温泉に寄りながら夜8時前に武蔵浦和に到着し解散する。

記録 Y・F

 



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